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「まねきねこ」33歳になりました
コシダカが都内で記念パーティー
2023.09.07
カラオケボックス世界最王手の「まねきねこ」を展開するコシダカは9月6日、東京都千代田区の東京會館でカラオケ事業33周年記念パーティーを開いた。腰高博社長は「人々に必要とされる存在にならなければならない。『エンタメをインフラに』をテーマに、カラオケを中心にさまざまなコンテンツを提供していきたい」と集まった500人の前で決意を述べた。
中山ヒデちゃんと軽快トーク
「初日の売上高は8000円でした」。記念パーティーの冒頭、挨拶した腰高社長は1990年8月、カラオケボックスの1号店「オイコット」を前橋市富士見町に出店した当時を回顧した。父親から継いだラーメンチェーン「上州ラーメン」の業績が低迷、新たな活路を目指して進出した新業態は前途多難な門出だった。
私生活でも交流のある藤岡市出身のタレント、ヒデちゃんこと中山秀征さんとのトークでは山あり谷ありの33年をユーモアたっぷりに振り返った。
娘さんの貯金箱にヒントを得て、屋号を現在の「まねきねこ」に変えたのが成功の大きなカギとなった。居抜き出店、持ち込み無料、1人カラオケといった業界の常識を打ち破るサービスで急成長。636店舗、1万6000ルームを超える業界トップに登り詰め、韓国を皮切りに東南アジアにも進出した。
業界王手とのし烈な競争、東日本大震災、コロナ禍を振り返り、「辛くとも必ず陽は昇る。カラオケが好きで始めたわけではないが、いまとなっては『命の恩人』」と語り、創業時から二人三脚で支えてくれた奥さんの美和子常務をはじめ役職員に感謝した。
ヒデちゃんとのトークが盛り上がり、腰高社長がカラオケでよく歌う昭和歌謡も話題に。いつしか、コシダカの社員で作るダンスチームが登場、ヒデちゃんが持ち歌の『星降る街角』を歌い始めると、腰高社長は見事なダンスとバックコーラスを披露した。
記念パーティーは当初、カラオケ事業30周年の2020年に開く予定だったが、コロナの影響で延期した。取引先業者や創業の地の前橋市から500人がお祝いに駆け付けた。
お笑いタレントのショーもあり、エンタメを追求する会社にふさわしい、にぎやかなパーティーとなった。