【前橋まちなか新聞▶︎】パリのカフェ文化を前橋で

2023.06.03

前橋市中心街の個性的なお店やご主人を紹介する「前橋まちなか新聞」で掲載された記事をあらためて紹介します。新聞は元気21まえばしや前橋テルサ、前橋まちなかエージェンシーが運営するcommなどの中心街の各施設や市内の支所、公民館、商業施設で配布されています。

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ラクロッシェ La Cloche

藤澤香織（ふじさわかおり）

広瀬川沿い、綺麗な青い扉に洋瓦が目を惹くお店がある。中央前橋駅すぐのフレンチカフェ「La Cloche（ラクロッシェ）」だ。クロッシェとはフランス語で「鐘」を意味する。岡本太郎氏の作品「太陽の鐘」が店舗近くにある事からこの店名に。佐野出身の店主・藤澤さん、地元すらほとんど出た事が無かった当時高校３年生の頃、姉が当てた懸賞旅行で急遽パリへ。この旅がフレンチカフェを始めるキッカケ、つまり人生の転機となる。初めて降り立った海外の地・パリは過激なストライキの真っ只中。デモ隊と警察が衝突し火炎瓶が飛び交う街中、日本とは全く違う文化や建造物、客と客がお酒と会話を楽しみ合うパリのカフェ、見るもの全てにカルチャーショックを受けたと言う。帰国後は就職を機に上京、渋谷の「Cafe Madu」、駒沢の「BOWERY KITCHEN」で務めたのち、10年前に群馬へ移住。子育てに余裕もできた頃、パリを彷彿させる現在の物件に巡り合い22年12月、自身の原点とも言えるフレンチカフェをオープンさせた。当初はバイカーズカフェを開こうと考えていたほどのバイク好きという事もあり、バイクでの来店も歓迎している。パリのカフェ文化をまちなかで感じてもらいたい。