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六本木「タカ・イシイギャラリー」が前橋へ
オープニングはディノス・チャップマン展
2023.05.08
まえばしガレリア1階に開廊したタカ・イシイギャラリー 前橋(石井孝之代表)は7月8日(土)まで、オープニングの展覧会としてディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒(「ビリーヴ」の反転文字)」を開催。独特な世界観のペインティングやドローイングが展示される。
6点の新作も披露
再生紙でできたボロボロの童謡の本や17、18世紀の古い紙を土台とした作品には、陰鬱な背景と不安を覚えるような人物像が描かれており、子供時代のイメージを覆すものになっている。ロンドンに生まれ、現在はロサンゼルスで創作活動を行うディノス・チャップマンのペインティングやドローイングが展示され、このうち6点は本展のために制作された新作という。不気味さや不条理、やさしさについて、チャップマンの独特なビジョンを楽しめる。
アートで街を活性化に共感
タカ・イシイギャラリーは1994年、東京、大塚に開廊し、荒木経惟、森山大道、畠山直哉ら著名な写真家をはじめ、国内外でも活躍が目覚ましい、五木田智央や内藤礼などの日本人作家のほか、スターリング・ルビーやレオノール・アントゥネスなどの海外作家の作品を取り扱っており、独自の審美眼と国際的な視座で多彩なプログラムを展開している。東京都内に3箇所、京都、香港にスペースを構えている。
前橋に進出した理由について、「レジデンスとギャラリーを併設する施設は全国的に見ても珍しい。アートをフックに街を活性化させようという前橋の思いに賛同した」と石井代表。さらに「近い将来、前橋は北関東エリアのアートの中心地になるだろう。その手伝いができればうれしい」と期待を寄せる。
オープニングの展覧会ではディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒」展と共に、エントランスに、イギリス人の現代美術作家、ケリス・ウィン・エヴァンス の「Mantra」も展示する。音や光を用いて、人の感覚に訴えかける作品を制作するエヴァンスの世界にも触れることができる。
タカ・イシイギャラリー 前橋
ディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒」
会期:~7月8日(土)
営業時間:11時~19時
定休日:月、火曜、祝祭日
場所:前橋市千代田町5-9-1 まえばしガレリア1階