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赤城自然園×富田学コラボ企画
森林と芸術の融合 感じて

2023.04.25

赤城自然園×富田学コラボ企画
森林と芸術の融合 感じて

赤城自然園は自然に溶け込むように展示した木工アートを観賞するツアーイベント「Wood into the Woods」を始めた。赤城南麓の工房で無垢材の家具造りをしている木工家具職人、富田学さんとのコラボレーション企画。園内のシャクナゲ園に3体の木工アートを置き、季節とともに移り行く自然の姿とともに観賞してもらう。4月25日に開かれた披露会を取材した。

森林セラピー楽しみ3作品

木の皮を敷きしめた木道をゆっくり歩く。まばゆい新緑に色とりどりの花が目に優しい。小鳥のさえずりや小川のせせらぎ。喧騒を忘れ、五感が研ぎ澄まされていく感じがする。お目当ての木工アートは森林セラピーを楽しんでいくと出会える。

▲免疫力UPにも効果がある森林セラピー

赤城自然園に展示した作品について、富田さんは「自然素材の作品を屋外に置くので、経年劣化し、いずれは土に帰る。自然とともに姿を変えていく様子も見てほしい」と呼び掛ける。コロナ禍の中、誕生した長女、樹生(きなり)ちゃんをはじめ、子供たちに自然と親しみ、幸せを感じられるような願いをこめたという。

▲「赤城自然園に癒されています」と富田さん

作品は順路で行くと、大きな壁面のような「静道」、高さ2・2㍍ほどある椅子「森の椅子」、実用的な椅子に流木を加えた「WAC‘22」と続く。

いずれも手に触れることはできないが、木道から眺め、作品の息吹を感じられる。

▲自然のなかに配置された富田さんの作品

コラボは前橋新聞「me bu ku」第5号(2022年7月発行)で富田さんを紹介した記事がきっかけ。赤城自然園を運営するクレディセゾンブランディング戦略部の植田直宏さんは「作品を見て、地域愛に富んだ方だと感じた。作品はシンプルだけど洗練されている」と絶賛、自然とアートの融合を思い立ったという。

第2弾も計画が進んでおり、来年度は別のエリアで造園とともに展開していく。

 

▲前橋新聞me bu kuを手にし、「この新聞で富田さんと出会った」と話す植田さん

▲富田さんが表紙に登場した第5号

作品紹介

作品Ⅰ「静動」

ケヤキの皮をパッチワークのように貼り付けた壁面作品。滝のような水の流れ=「動」を額縁の中に入れることで、写真で一瞬切り撮ったような「静」を表現した。ケヤキを一部、額縁からはみ出させ、躍動感を与えている。

作品Ⅱ「森の椅子」

身長180㌢の富田さんが小さく見える巨大な椅子。森に放置された小さな椅子が大地や光のエネルギーを吸収して巨大化したイメージで制作した。黒い部分はバーナーで焼いた。「赤城山のシンボルになってほしい」と期待する。

作品Ⅲ「WAC’22」

初めて制作した木工アート。実用的な椅子の左のひじ掛けに流木を加え、人間と自然が融合して創り出したよう。左右アンバランスとしながら、違和感なくなじんで見え、もともと、この場所にあった椅子のように感じられる。

問合せ先

赤城自然園

お問合せはこちら
0279-56-5211
住所 渋川市赤城町南赤城山892
営業時間 9時~16時30分(入園は15時30分まで)
定休日 6月~11月は火曜(4月、5月は無休)
12月~3月は火、水、木、金曜
入園料 高校生以上1000円、中学生以下無料