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消費者目線で市民の幸福実現
前橋市がベイシア、カインズと協定

2024.10.11

消費者目線で市民の幸福実現
前橋市がベイシア、カインズと協定

 前橋市は10月11日、市内に本社を置くベイシアと同社のグループ企業であるカインズの2社と包括連携協定を締結した。防災・災害対応をはじめ8項目にわたり連携、消費者に近い小売業のトップ企業の活力を市民サービス向上や地域活性化に活かしていく。

子育て、農業など幅広く連携

 前橋市役所で開かれた協定締結式で、小川晶市長は「子供・子育てや農業に力を入れている。農家と消費者をどうつなげるか、小売りのプロであるみなさまの力を貸していただければ新しい展開が見えてくる。福祉でもスポーツでも連携して、一緒に地域を盛り上げていきたい」と協定を歓迎した。

▲農業での連携効果を期待する小川市長

 ベイシアの相木孝仁社長は「『フォア・ザ・カスタマーズ』を企業理念に掲げ、地域のお客さまと一緒に発展していくことを大切にしている。本社を前橋市に置き、9店舗と物流センターなど重要な施設を設けている。今回の協定を新たなスタートとして、地域とのつながりを深めたい」と期待した。

▲群馬県に続いて包括協定を結ぶベイシアの相川社長

 カインズの植木俊行コーポレートサポート本部長は2021年から始めた「くみまち」構想を説明、「お客さまの困りごとやニーズに耳を傾け、地域の課題を解決し一人一人が主役になれるまちづくりに貢献したい」と話した。11月には前橋青柳店で障がい者が作るパンを販売するパンマルシェを開く計画も明らかにした。

▲カインズの包括協定は6自治体目(植木本部長)

ザスパへの支援は「より力強く」

 包括協定の中にはスポーツ振興も含まれており、来季からJ3への降格が決まっているザスパ群馬への支援に関しては、両社とも「グループを挙げてより力強くサポートする」と強調した。

 前橋市と両社はこれまで、災害時の物資提供や自動運転の実証実験、子供服の譲渡会などで連携して取り組んできた実績がある。