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蜷川実花×EiM アートイルミネーション始動
白井屋ホテルが光に包まれる

2025.12.01

蜷川実花×EiM アートイルミネーション始動
白井屋ホテルが光に包まれる

 白井屋ホテルの冬恒例のアートイルミネーションが12月1日に始まった。今年は写真家、蜷川実花さんと宮田裕章さん率いるEiMが手がけ、グリーンタワーを舞台に、人の記憶や風景が光となって立ち上がる《Pulse of Lives》を展開。桜や街の情景、日常の一瞬などがモニター上で刻々と変化し、訪れる人を惹きつけている。点灯は17時〜23時行われる。

記憶の断片が、光の粒となって

 グリーンタワーには約50のLEDモニタが設置され、満開の桜、誰かの足取り、るなぱあくの一瞬など、時間や場所を越えた断片的な映像が現れては消えていく。

 幻想的なBGMに呼応するように光が変化し、白井屋ホテルの丘全体がゆっくりと呼吸するようだ。

 

▲イルミネーションを手掛けた蜷川さん

 点灯初日、通りには足を止める人が多く見られた。色と光は目まぐるしく移ろい、視線が吸い寄せられる。スマホを向ける人の姿も多く、夜の街に静かな高揚が広がっていた。

 藤本壮介さんが「古代の地形の記憶を再現した丘」として設計したグリーンタワーを、蜷川さんとEiMは「記憶の器」として再解釈。光の重なりが新たな物語をつくり出した。

 アートイルミネーションは来年1月12日まで。