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双子蒸留所が前橋で開業
クラフトジン「KWELI」販売開始
2025.12.01
前橋・オリオン通りにクラフトジンの新たな拠点「双子蒸留所」が12月2日に開業した。5月から店舗をテストオープンし、蒸留や販売の準備を進めてきた。「KWELI(クウェリ)」と名付けたオリジナルジンの製造・販売を行うほか、金、土曜の夜はカクテルバーも開く。前橋産ボタニカルを取り入れた地元発のジンづくりが、本格的に始まった。
製造販売、週末はバーに
双子蒸留所の作るジン「KWELI」はスワヒリ語で「真実」を意味する。初回はWhiteとGreenの二種類を展開する。
Whiteはジュニパーベリーだけを使った潔いジンで、蒸留酒としての輪郭がまっすぐ立ち上がる。一方のGreenは前橋産キュウリなどのボタニカルを蒸留し、爽やかで料理にも合わせやすい。すでに県内50店舗以上の飲食店で扱われ、酒販店でも取り扱いが始まっている。
▲写真左からGreen、White。レセプションではイチゴを使ったジンも披露された
双子蒸留所を運営するのは、前橋と東京を拠点にブランドデザインを専門とする「NIRO&Co.」代表の二口圭介さんと、カリフォルニア州ロスアルトス市でバー「Amandine Project」「Le Banc」を営むジャン=リュック・カイギレさん。
二人は10年以上前に出会い、家族ぐるみで親しくなる中で「日本でお酒を造りたい」という共通の夢を語り合うようになった。当初は北海道でのビール造りも検討したが、ジャン=リュックさんが前橋を訪れるたびに街の雰囲気に惹かれ、「ここで挑戦したい」と気持ちが固まった。
▲前橋とロスアルトスをジンでつなぎたいと二口さん(写真左)とジャン=リュックさん
物件探し、酒造免許の申請、蒸留機の導入と準備を進め、2025年5月に製造免許が下りた。製造を担うのは前田慶亮さん。地域おこし協力隊として前橋を訪れたことをきっかけにこの地に魅せられ、任期終了後も前橋に残って鹿児島や川越の蒸留所で修業を積み、立ち上げに参加した。
▲蒸留を担当する前田さん
「群馬の旬の果物や赤城山のハーブを使い、季節ならではのジンを生み出したい」と二口さん。ジャン=リュックさんは「前橋から世界へ。ローカルの力をジンで発信したい」と意気込む。
長年温めてきた構想が形となり、前橋の中心に誕生した双子蒸留所。ここからどんな新しいフレーバーが生まれるのか、街の期待が高まっている。
店舗情報
双子蒸留所
| 住所 | 前橋市千代田町4-18-5 |
|---|---|
| 営業時間 | ボトル販売 13時~17時、(日曜定休) カクテル販売 17時~20時(金、土曜のみ営業) |
| ホームページ | https://futagodistillery.jp/ |


