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JAOS 地球に優しい挑戦 「バハ1000」ハイブリッドで参戦
2025.05.27
メキシコ・カリフォルニア半島で11月に開かれる北米大陸最大のオフロードレース「BAJA(バハ)1000」に出場する4輪車ラリーチーム「TEAM JAOS」の壮行会が5月27日、高崎市内で開かれた。昨年、3度目の挑戦で目標としたクラス別優勝を果たしたJAOS。今回はラリーでは極めて異例のハイブリッドカーで参戦、完走を目指す。
「LEXUS GX550h」でラリーに
プレジデントリーダーを務める群馬トヨタグループの横田衛社長は「現地に行くメンバーだけでなく、サポーターにどれだけ応援していただけるかが完走への1番の近道。群馬から世界にレースで挑戦するのは奇跡が重なってできた。メキシコへテレパシーを送ってください」と応援を求めた。
▲完走のために応援をお願いする横田社長
赤星大二郎監督は「『油電混合動力』と(応援旗に)書いたように、ハイブリッド車で出場する。持続可能なモータースポーツを何かしたいと思い、どこまでできるか分からないが、ここにいるメンバーで頑張ってみる」と決意表明した。
▲赤星監督は静かに闘志を燃やした
前回のバハで優勝とともにドライバー1人で完走するアイアンマンの称号を手にした能戸知徳さんは「自分の夢を仕事にして、みなさんの思いを背負って挑戦できるのは幸せ。エンジンづくり、ドライビングと準備をちゃんとして本番に向かいたい」と力強く語った。
▲能戸ドライバー(左)と壮行会の司会を務めた内藤聡さん
帯同する7人のメカニックも壇上で一人一人が挨拶した。3回目の参加となるリーダーの二宮亮さんは悪戦苦闘の連続となるレースの裏話を披露。初参加となる5人は「プレッシャーを感じるが、精一杯頑張ります」と全力投球を誓った。
▲縁の下の力持ち、メカニックメンバー
▲乾杯の音頭で「泡酒ファイトをして」と要請する永井酒造の永井則吉社長
TEAM JAOSは4WD向けパーツメーカー、ジャオス(榛東村広馬場)と群馬トヨタグループで結成、2022年からバハ1000に参戦している。
3年計画の最終年となった前回は初めて完走を果たし、ストックフル(市販車無改造)クラスで優勝した。4輪車で日本から参戦したのはTEAM JAOSだけ。プライベートチームの優勝も異例だった。
今回から新3カ年計画を策定、ハイブリッドの「LEXUS GX550h」で参戦する。
▲ハイブリッドモデルの「LEXUS GX550h」
100㍄、不眠不休で走破
BAJA1000 メキシコのバハ・カリフォルニア半島で毎年11月に開かれる自動車と二輪車のラリーレース。1967年から始まった。大半が砂漠や山岳のコースを通常1000㍄(1600㌔)、2日間不眠不休で走り切る。半数以上が途中棄権を余儀なくされる北米大陸最大にして、最も過酷なレースとされる。


