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「めぶく。」春を感じて
中林さんが新作アクリル画展

2025.04.12

「めぶく。」春を感じて
中林さんが新作アクリル画展

 自然からインスパイアされた溢れる色彩と曲線を多用したアクリル絵画制作を手掛ける中林可寶さん(前橋市)の新作を集めた個展「春風~Harukaze~」が4月12日、ギャラリーあーとかんで始まった。自然の芽吹きや生命の息吹を感じられる明るい色調の抽象画26点が並んでいる。20日まで。

新作アクリル画を発表

 今回の個展にあたって、中林さんは「キャンバスと会話しながら描いた」と話す。アクリルに水をたっぷり含ませて背景を描き、乾いたら細部を着色する作業を繰り返し、制作中に起こるにじみなど偶然性の要素を大事にした。このため、全作を完成させたのは会期初日の朝となったという。

▲「桜雨」の前で

 「桜雨」はひらひらと散る桜を雨の水滴と同化させた50号の大作。別れと出会いの春を心象的に描いている。
 「芽吹きの呼吸」は春の精霊たちが風に乗って舞い踊る風景を描いたファンタジックな作品。

▲「芽吹きの呼吸」を指さす中林さん

 作品は10㌢四方のミニキャンバスから50号まである。ピンクや青といった明るい色調が多く、会場は爽やかな春の風が吹いているよう。
 「透明感や柔らかさ、美しさを意識しました。気持ちのいいことばかりではない春ですが、作品を見て心を癒していただければうれしい」と来場を呼び掛けている。昼食時以外は在廊し、作品の解説にあたる。

 

▲「未来への風」

▲「泉の響き」

ライブペインティングでも活躍

 中林可寶(なかばやし・かほう)前橋市生まれ。前橋女子高-早稲田大政経学部卒。セツ・モードセミナーで絵画を学ぶ。アクリル絵画制作をベースに、演劇、ベリーダンス、絵のモデルなどの経験を統合したライブペインティング・パフォーマンスでも活躍している。ホームページはこちらから。

 

中林可寶個展「春風~Harukaze~」

住所 前橋市上新田町680-12
・会期 4月12日(土)~20日(日)
15日(火)は休廊
・時間 10時~17時
・会場 ギャラリーあーとかん
(前橋市上新田町680-12)