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まえばし☆みんなのえいがさい インクルーシブシネマフェス2024年
日沼支配人のおすすめ作品VOL.2

2024.12.03

まえばし☆みんなのえいがさい インクルーシブシネマフェス2024年
日沼支配人のおすすめ作品VOL.2

 12月7日から始まる「まえばし☆みんなのえいがさい インクルーシブシネマフェス2024年」。前橋シネマハウス支配人の日沼大樹さんが前回に引き続き、ぜひ見てほしいという作品を紹介してくれた。

楽しく考えさせられる『ぼくとパパ、約束の週末』

 3本目は今回の映画祭作品で唯一の新作『ぼくとパパ、約束の週末』。これは世のお父さん、お母さんに「はっ」として欲しい作品です。

 ドイツの小学校に通う10歳の少年は幼少期に自閉症と診断され自分の中のルールを決めるとそれを守らないとパニックになってしまう。そんな彼は、ある時友達に好きなサッカーチームを聞かれて答えられない。ドイツという国で国民的スポーツであるサッカーの好きなチームが分からないなんて大変!

 そこで彼はパパと国内全てのサッカースタジアムに試合を見に行き、好きなチームを決めることを家族に相談する。息子のためにパパは忙しい合間を縫って週末はスタジアムへ旅行に出かけるが国は違えど世のパパママたちはみんな大変! 仕事の忙しいパパは仕事という理由で旅行に行けない日も出てくる。

 そんなパパに息子が「パパは僕から仕事に逃げている。もっと僕を見て欲しい!」とお願いをすることに…。仕事は確かに忙しい、大変で大事なこと、しかし子供との時間も同じく大変で大事なこと。自分も子供たちが「パパ仕事行かないで」と言われても「仕事」だと家を出ているなと改めて考えさせてくれた。もう少し子供との時間をつくる努力と仕事でもしないといけないと。シリアスではなく笑って楽しい映画であることもポイント。楽しく考えさせられて感動するとてもハートフルで“お得”な映画です。

 

『僕とパパ、約束の週末』 (C)2023 WIEDEMANN & BERG FILM GMBH / SEVENPICTURES FILM GMBH

大人も子供も楽しめる『獅子少年』

 最後に紹介するのは「2023年最も面白アニメ」と映画関係者でも言う人が多いくらい面白いアニメ映画『雄獅少年/ライオン少年』です。

 この映画は中国のアニメーションで中国の伝統獅子舞の魅力に取りつかれた少年が両親の病気にも負けず、友達と師匠と共に全国大会優勝を目指す物語。

 日本というアニメーションの超先進国に住む我々はディズニーならいざ知らず、中国のアニメーションと聞くと観たいと思わない気持ちもわかる。舞台も獅子舞?という気持ちもわかる。現に劇場公開もこれほど面白いアニメがSNSでもそれほど広がらず埋もれてしまったのは日本だからというのもあるかもしれない。

 でも騙されたと思ってぜひ観て欲しい!中国の伝統獅子舞の華やかさとテンポの良い音楽、中国伝統の超人的動きは主人公だけでなく鑑賞するお客様たちも魅了するだろう。子供たちは大興奮間違いなし! 本作を当館で団体鑑賞した保育園では子供たちが大好きになってしまい、夏まつりの出し物が急遽手作りの獅子舞になったほど!

 大人でも子供でも楽しめる『ライオン少年』。ぜひご覧になっていただけると嬉しいです。

『雄獅少年/ライオン少年』(C)BEIJING SPLENDID CULTURE & ENTERTAINMENT CO.,LTD (C)Tiger Pictures Entertainment. All rights reserved.

まえばし☆みんなのえいがさい インクルーシブシネマフェス2024年

日程:12月7日(土)~12月20日(金)※火曜休館

作品:『僕が跳びはねる理由』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』『コーダ あいのうた』

 『咲む』『みんなの学校』『うたうかなた』『ぼくとパパ、約束の週末』

『ウルフウォーカー』『ワンダー 君は太陽』『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

『いのちの停車場』『桜色の風が咲く』『それいけ!アンパンマン ばいきんまんと

えほんのルルン』『梅切らぬバカ』『雄獅少年/ライオン少年』

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