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バハ1000 歓喜のゴールへ
TEAM JAOS3年連続参戦

2024.11.06

バハ1000 歓喜のゴールへ
TEAM JAOS3年連続参戦

 4WD向けパーツメーカー、ジャオス(榛東村広馬場)の社員を中心とするラリーチーム「TEAM JAOS」はメキシコ・カリフォルニア半島で11月15日に開幕する「バハ1000 2024」に出場する。2022年から3年連続の参戦。砂漠と山岳が続く悪路1000㍄(1600㌔)を2日間ノンストップで走破する過酷なレースに3度目の挑戦で悲願の完走を狙う。

秘かに狙うクラス優勝

 チーム・ジャオスは初挑戦の2022年、マシントラブルから途中棄権を余儀なくされた。距離が1300㍄(2080㌔)と過去最長となった2023年はゴールまで走破したものの、制限時間をわずかにオーバーしてしまい、記録的には完走とならなかった。

 

▲ゴールまで走破した前回。完走の手ごたえは十分つかんだ

 3度目の今回は過去2回の経験を踏まえ、参戦カー「レクサスLX600」の足回りを強化するとともに軽量化を図った。国内の走行テストでも好結果を出しており、準備は万端だ。

 赤星大二郎監督や全面協力する群馬トヨタグループの社長でもある横田衛アドバイザーは「まずは完走」と口をそろえる。

 今回は869㍄(1390㌔)と距離が短くなっていることも好条件。完走を絶対条件としながら、「あわよくばクラス優勝」(赤星監督)をも狙っている。

▲▼昼夜ぶっ通しで走る過酷なキャノンボール

 ドライバーの能戸知徳さん(前橋市)は高崎市内で5月に行われた壮行会で現地に持って行く横断幕の寄せ書きに「今年は1位」と書き込み、表彰台の真ん中に立つことを虎視眈々と狙っている。

 チームは11月11日に日本を発ち、ロサンゼルス経由でスタート地であるメキシコ・エンセナダ入りする。走行テストや車検に臨み、15日の開幕を待つ。

砂漠、山岳を2日間不眠不休で走破

 バハ1000 メキシコのバハ・カリフォルニア半島で毎年11月に開かれる自動車と二輪車のラリーレース。1967年から始まった。大半が砂漠や山岳のコースを通常1000㍄(1600㌔)、2日間不眠不休で走り切る。半数以上が途中棄権を余儀なくされ、「完走者全員が勝者」と讃えられる北米大陸最大にして、最も過酷なレース。4輪車で日本から参戦するのはチーム・ジャオスしかいない。