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シニアパワー爆発 劇団「百花繚乱」
11月16、17日前橋で旗揚げ公演

2024.10.26

シニアパワー爆発 劇団「百花繚乱」
11月16、17日前橋で旗揚げ公演

 団員は50歳以上限定、2024年1月に誕生したユニークな劇団「百花繚乱」。旗揚げ公演を11月16、17の両日、昌賢学園まえばしホール(小ホール)で開く。演目は「スイング」。都会の地下の古びたジャズバーを舞台に、さまざまな人生を背負った客とマスターとの交流を描く。
(取材/阿部奈穂子)

50歳から81歳まで18人が熱演

 「稽古中の団員たちの熱量は半端じゃない。どんどん新たな提案をしてくるので、台本を6回も書き直しましたよ」と苦笑いするのは「百花繚乱」を立ち上げた脚本家で演出家の生方保光さん。

 旗揚げ公演の「スイング」は都会の一角、古い雑居ビルの地下にあるジャズバー「Re Born」が舞台。一癖も二癖もある人々が居場所を求めて昼夜集う、その人間ドラマを描いた作品。

 さまざまな経験を積んできたシニア団員たちの人生とリンクするような内容だ。

▲脚本、演出の生方さん。前橋で活動する劇団ザ・マルク・シアターの代表も務める

 「百花繚乱」が誕生したのは今年1月。

 「50歳以上限定。人生の折り返しを過ぎて、もうひと花咲かせたい人集まれ」、生方さんの呼びかけに33人がオーディションに臨み、20人が選抜された。練習の途中で2人が脱落し、団員数は18人。

 最高齢者、81歳の小林千恵子さんはかつて東京・代々木の小劇場に所属していた女優。ほかに大学院教授、会社役員、ラフヨガ講師、映画監督などさまざまな経歴を持つ人が集まった。

▲「スイング」の練習風景

 当初はシニア劇団ということもあり、「セリフ覚えが悪い、体調も不安定と心配事が多かった」という生方さん。

 でもいまは、「顔が柔らかく、表情豊かになってきた。ココが痛い、あそこが悪いと不調を訴える人もいなくなりました。人は目的があると元気になるものです」と話す。

▲「スイング」の練習風景

 旗揚げ公演は、前橋文学館特別館長、萩原朔美さんやオペラ歌手、朝倉美幸さんらが加わり、総勢28人がダブルキャストで4公演を行う。

 生バンドの演奏や団員のタップダンス、朝倉さんの歌も見どころ。「団員たちの挑戦。そして、希望あるポジティブなストーリー。ぜひ観にいらして、元気を持ち帰ってください」と生方さんは呼びかける。

▲公演はダブルキャストで。こちらは「さくら組」

▲こちらは、あやめ組

劇団創作ユニット「百花繚乱」旗揚げ公演
「スイング」
日時/11月16日13時、18時開演
   11月17日11時、16時開演
会場/昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)小ホール
チケット/一般2000円、学生1500円、高校生以下無料(要チケット)
※全席自由
※チケットの入手方法は下記を参照

「スイング」チケット申し込み、問い合わせ

お問合せはこちら
090-9845-6718
メールアドレス maru9.theater@gmail.com
ホームページ https://x.gd/BkKfK