【前橋まちなか新聞▶︎】前橋市民の想像力を かきたてる書店

長年に渡り前橋市民の文化、知力を支え、好奇心を満たしてきた書店が煥乎堂。店舗玄関の上にはラテン語で「QVOD PETIS HIC EST」（もとめるものはここにあり）と掲げられている。店長を務めるのは蛭川幸則さん。スタッフの皆様にお話しを伺うと「なんでも相談できて、信頼できる」と一目置かれる存在。元々蛭川店長は営業志望で入社。その後経理に配属され、30年にわたって煥乎堂を見つめてきた。思い出の一冊を伺うと、当時好きだったBUCK-TICKのメンバー今井寿さんが取り上げたことに影響を受けて読んだ『コインロッカー・ベイビーズ』を挙げてくれた。情景が浮かぶ文章に心を惹かれたそうだ。蛭川店長は「本はネットでも簡単に買えるが、書店には現物を見て選ぶ楽しみがある。読書は想像力を豊かにしてくれる」と自身の経験を通した読書の魅力を語ってくれた。その魅力を広げようと常連客以外や学生にも店舗に足を運んでもらうため、群馬大学と協力したコーナー展開や中学校の手書きPOPの設置など様々な取組を行ってきた。「本、読みたいな」と思ったときには煥乎堂に足を運んで本の海に飛び込んでみるのはいかがだろうか。もとめるものがそこにはあるはずだ。

■公益財団法人前橋市まちづくり公社

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