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食品サンプルで世界を目指す 
「あすぷる」ASKAさんの挑戦

2024.07.18

食品サンプルで世界を目指す 
「あすぷる」ASKAさんの挑戦

7月17日発行の前橋新聞me bu ku特別号「パワーモール前橋みなみ特集」、ご覧いただきましたか。 表紙は大食いYouTuberのゆりもりさん。彼女の前にずらりと並ぶ美味しそうなお料理、実は食品サンプルなんです。高崎市にある食品サンプル工房「あすぷる」のASKAさんが一つひとつ、手作業で仕上げました。どうやって作るの? 夢は?ASKAさんに聞きました。

本物の料理で型を取る

ラーメン、天ぷら、卵かけご飯、ビール、串焼き、ナポリタン、プリンアラモードetc。食事メニューからスイーツまで、幅広い食品サンプルを手掛けているASKAさん。

まずは本物の食材を調理して料理を作ってから、シリコンで型を取り、樹脂を流し込む。そこに色を塗り、飾り付けをして仕上げます。

「美味しい料理を作らないと、美味しそうなサンプルにならない。食材の火入れの仕方や切り方、衣の付け方まで細かくこだわります」

 

▲表紙の料理はすべてASKAさんの食品サンプル

▲リアルでかわいい

ASKAさんは専門学校を卒業したあと、20年間、歯科衛生士の仕事をしていました。40歳を機に、「残りの人生やりたいことをやろう」と退職。Webデザインの学校に通い始めました。

そんな中、旅行先の愛知県で「食品サンプル体験会」なるものに出会い、衝撃を受けたと言います。「子供のころから食品サンプルが大好き。合羽橋まで出かけて購入していました。食品サンプルって買うものだと思っていたけれど、自分で作れるんだ」

ネットで探して、都内で食品サンプル認定講師の資格を取り、自宅の一室を使って2022年、工房「あすぷる」を立ち上げました。

 

▲筆で質感を出す

食品サンプルそのものだけでなく、身につけることができるアクセサリーやキーホルダーに加工し、県内や都内のハンドメイド展やデザインフェスティバルなどに出展する多忙な日々。

「体験してみたい」という人のために予約制のワークショップも開いています。

「食品サンプルは日本の工芸品の一つ。それを海外に広めたい。世界を回り、その土地ならではの料理のサンプルを作れたらいいですね」と夢を膨らませます。

▲スイーツ系よりも食事系のサンプルに力を入れています

店舗情報

夢みる食品サンプル「あすぷる」

ホームページ https://asupuru.com/