【前橋まちなか新聞▶︎】平成にタイムスリップして
「パン飲み」してみませんか？

2024.07.05

前橋市中心街の個性的なお店やご主人を紹介する「前橋まちなか新聞」で掲載された記事をあらためて紹介します。新聞は元気21まえばしや、前橋まちなかエージェンシーが運営するcommなどの中心街の各施設や市内の支所、公民館、商業施設で配布されています。

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平成レトロなパン飲み屋さんハチロコ

蜂巣史菜

まちなかのB面こと弁天通りに、焼きたてパンの香ばしい匂いが漂いだす。巷で話題の「パン飲み」が気軽に楽しめるお店「ハチロコ」の営業開始の合図だ。こちらのお店では「あてパン」とのペアリングに、トリッパやアヒージョといった一品料理や、八ヶ岳山麓のブルワリー「8 Peaks BREWING」のクラフトビールなどが味わえる。渋川市出身の店主・蜂巣さんは小学生の頃、絵本で見た胡桃パンを作りたい一心で料理教室に参加。喜んで食べてくれる周囲の反応が嬉しく、ひたすらパン作りに没頭したと言う。勢多農林高等学校を卒業後は本格的にパン作りを学ぶため、東日本製菓技術専門学校のパン科へと進路を進め、卒業後はパン屋で勤務を続けた。高校時代、シャッター街だったまちなかを拠点に駅前やライブハウスでバンド活動に励んでいたという蜂巣さん。社会人になり久しぶりに訪れたまちなかに当時の面影は無く、同世代の友人達が奮闘し活気を作っていた。その姿に刺激を受け出店を決めたという。「食事の時くらいは仕事や日常を忘れて楽しんでほしい」と言う蜂巣さんの想いと推しが詰まった空間には、平成を彷彿とさせるアニメのフィギュアやレトロゲーム機などがあちこちに。色褪せない平成がここにはある。