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【貴方を薔薇に会わせたい・秋▶3】
特別な力のあるバラ

2023.11.04

【貴方を薔薇に会わせたい・秋▶3】
特別な力のあるバラ

バラ以外に何の花が好きですか?と聞かれたら、私はエーデルワイスと答えています。実は実物を見た事がなく、大好きなサウンドオブミュージックのイメージから好きになった花です。園内には『エーデルワイス』と言う名のバラがあり、その白く清らかに堂々と咲く姿は主人公マリアそのものようで、眺めるだけで思わず歌を口ずさみ気持ちを穏やかにさせてくれる大切なバラです。バラにはそんな魅惑な特別の力があるので太古の昔から人々を魅了させてきたのでしょうね。だとしたらキリスト教徒やイスラム教徒などにバラが関わるのも納得です。(文章/青山美奈子さん)

サヘル・ローズさんのバラ

この度、春に引き続き、秋のバラフェスタにもイラン出身でタレントのサヘル・ローズさんがバラ園に来て下さいました。

ホントにたまたま偶然彼女の本を購入した日に出演の話がきた偶然が必然と思える特別な出逢いだけに、彼女の話が心に刺さりました。きっと彼女は人の心を薔薇色に染めてくれる魔法使いです!

園内にはサヘル・ローズさんをイメージしたイランの美しい古都のイスパハンと名付けられたとても美しい香りのよいバラが仲間入りし、来春の開花が楽しみで仕方ありません。

 

▲トークショーを開いたサヘル・ローズさん

▲サヘル・ローズさんの来園を記念して植えたバラ。来春には花を咲かせそう

ちなみバラ色の人生とよく言われるバラ色とは、『マリアカラス』のバラの色のことなんですよ。

例年だと秋のバラは小ぶりがちですが今年はこのマリアカラスをはじめみんんな見事な大輪となっていて、『ピース』もその一つ。平和を願う気持ちがバラたちにもあらわれているのでしょうか?

毎日悲しいニュースに自分だけ普通に暮らすのが、悪い気がしてしまい、そんな暗い気持ちでいる自分にも嫌になってしまい、ずっと気持ちが朔太郎状態でしたが、バラの化身のようなサヘル・ローズさんの言葉は呪文のように私に元気の魔法をかけてくれ、また、会いたくなるバラそのもの。

▲マリアカラス

▲ピース

▲アンネフランク

今日、11月4日の月は出てくるのが遅く夜更けまで待ってようやく出てくる更待月(ふけまちづき)です。

月の出を心待ちにする人々の様子が感じられ、ちょっと愛しくなるような呼び名ですが、皆さんは何をまちわびますか?

『月に吠える、それは正しく君の悲しい心である。冬になつて私のところの白い小犬もいよいよ吠える。昼のうちは空に一羽の雀が啼いても吠える。夜はなほさらきらきらと霜が下りる』

バラ園内にあった萩原朔太郎の生家は街中に移築されましたが詩碑は敷島公園の松林の中にありますので是非見つけてみて下さい‥

あおやま・みなこ

ばら愛好歴28年。敷島公園観光連盟会長。敷島公園門倉テクノばら園・ばら園まつり実行委員長。学生キャリアサポートを通して若い人たちにもバラの魅力と歴史的意義を受け継ぐ活動にあたっている。

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