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芸術家であり障がい者である
8月29日まで前橋全体がギャラリー

2023.08.01

芸術家であり障がい者である
8月29日まで前橋全体がギャラリー

障がいを持つアーティストの作品を集めた「『ひらく』。アートで世界をひらき、つなぐ。」が8月1日、始まった。前橋市総合福祉会館を主会場に街中から赤城南麓までのカフェやレストランなど9カ所をギャラリーに見立てた企画。30人の作品合わせて100点を展示、一部は販売する。8月29日まで。

常識を柔らかく解きほぐす力

MOO CAFE(前橋市住吉町)の展示スペースには平面画や革細工、フィギュアなど多彩な作品が並ぶ。

ラシャ紙にペンでカラフルなロウソクをいくつも描いた落合菜津子さんの『蝋燭』は33万円。長谷川諒さんの『カンガルーがあそんでおどっている』は15万円でそれぞれ販売する。

森雄裕さんのフィギュアはウルトラマンと動物のシリーズがあり、価格は応相談となっている。

MOO CAFEに展示されている平面画

粘土で作ったウルトラマンシリーズ

「ひらく」を主催するNPO法人麦わら屋(前橋市高井町)の小野介也理事長は「『障がいがあるのに頑張っているね』ではなく、あくまでアートとして見てほしい。彼らの作品には『こうあるべき』といった固定概念や常識を、柔らかく解きほぐす力があります」と趣旨を説明する。

麦わら屋は障がい者の就労支援にあたっている。2019年に引き受ける仕事量が激減したため、絵を描いてもらったところ、目を引く作品があったという。「農業や内職などの従来の仕事に加え、アートも『仕事』になる」(小野さん)と考え、これまで単発の展示会で即売してきた。

今回は「前橋にアートを創る障がい者がいることを知ってもらおう」と市全体をギャラリーにして、1カ月にわたって開催している。

▲「アートとして見てほしい」と呼び掛ける小野さん(右)

期間中、JINS PARK(8月19日)とMOO CAFE(8月5、12、26日)でワークショップを企画、最終日の8月29日はけやきウオーク前橋でワークショップやコンサート、スタンプラリーを絡めたイベントを開く。

▲カラフルな平面画が並ぶJINS PARK

▲スタバではカウンター前に展示されている

会場は次の通り

MOO CAFE、JINS PARK、スターバックスコーヒー敷島公園店、ココルンシティプラリネロゼ前橋店、HUTTE HAYASHI CAFE、林牧場福豚の里とんとん広場、前橋プラザ元気21(8月15日~28日)、前橋市総合福祉会館、けやきウオーク前橋(8月29日)

「『ひらく』。アートで世界をひらき、つなぐ。」

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027-226-1039