「赤城颪に送られて」４年ぶり大合唱
前中・前高同窓会が総会

懇親会には400人が集まった。同窓会の都丸正樹会長が「4年ぶりの懇親会です。大いに楽しんでいってください」と挨拶、昭和28年卒業の杉本隆雄さんの音頭で母校の発展を願い声高らかに乾杯した。

懐かしい旧友との再会で話に花が咲く中、幹事学年である平成８年卒業生でロスアンゼルを拠点に世界で活躍するギタリスト、黒沢豪（GOH Kurosawa）さんが舞台に立ち、ギターを弾き始めた。

「音の和魂洋才」と称される黒沢さんはアコースティックギター一本でオリジナル曲を熱唱、会話に夢中になっていた同窓生を振り向かせた。

校歌をアカペラで歌い上げると、会場から大きな拍手を浴びた。

縁もたけなわになり、スクリーンに現役の応援団員が登場した。「ウスっ」の挨拶に続いて、「グンマー、マエバシ、コウトウガッコウ、コウカー」の掛け声で合唱をリード。同窓生は久しぶりに歌う校歌を気持ちよさそうに歌った。

最後に舞台に立った二渡諭司校長は高崎高校との定期戦に７連覇していることを謝罪、「同窓会の気合をいただき勝利したい」と絶叫、「必勝前高」を呼びかけた。

懇親会に先立って行われた記念講演では平成８年卒のヒューマニティ・マーケティング代表取締役、池田篤史さんが「ヒューマニティ・マーケッティングの世界」と題して講演した。「現代の論語と算盤は人づくりとマーケティングという両輪の実現である」とするヒューマニティ（人間性）を備えた「論算兼備」の国づくりの必要性を呼び掛けた。