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馬場川通りの次は中央通り
太陽の会が臨時総会
2025.09.17
太陽の会が出資し、前橋デザインコミッション(MDC)が推進する前橋市の民間主導のまちづくり第2弾は中央通りで展開する。太陽の会の会合でMDCの宇留賀敬一代表理事が構想を示した。大規模なハード事業ではなく、既存の制度や特区を利用して、にぎわいを創出する方針。前橋市と連携して2024年春に改修工事が完成した馬場川通りに続いて、中心街最大の通りがさらに輝きを放つ。
MDC宇留賀氏が構想示す
▲MMAの橋本薫代表理事(左)の進行で対談する宇留賀さん(中央)と田中さん
宇留賀さんは9月16日に開かれた太陽の会臨時総会後に講演と太陽の会の会長、田中仁さんとの対談に臨み、「まちなかの実行部隊」として活躍する前橋まちなかエージェンシー(MMA)を含めた3団体による今後の活動を展望した。
馬場川通りでの成功を他の中心街に拡大していくとして、手始めに中央通りを舞台に活動する構想を示した。
中央通りは若者によるカフェや書店の出店が相次ぎ、平日の集客対策として太陽の会の支援を受けた「夕焼けマルシェ」をはじめとするイベントが開かれている。
▲100年後を見据えたまちづくりを語る宇留賀さん
宇留賀さんは100年後を見据えたまちづくりに向けて建物の高さ制限にふれ、「民間主導でルールづくりをし、条例や都市計画で規制する」「街を壊すようなものが建てられないよう、空き地が出たら購入する『まちづくりファンド』も考えられるのではないか」と現状では規制がかかっていない中心街へのタワマン建設対策を提案した。
タワマン反対には田中さんも同調し、「地方都市のタワマンは東京のタワマンの2段階くらい格下のものが造られる。それは東京の劣化版であり、そういうものができても東京の人は住みたいと思わない」と指摘した。
▲「リアルレトロがある」と前橋を評する田中さん
商店街の道路活用では、「ほこみち制度(歩行者利便増進道路制度)」の導入を私案として示した。「にぎわいの創出を目的として道路空間を規制緩和し、オープンカフェや屋外広告物の設置を可能にする。ほこみちとして指定された地域内では、公園のような憩いの空間やイベントスペースとして活用できるようになり、地域のにぎわいや魅力向上に繋がることが期待される」と説明、理解を求めた。
11月に起業支援の公開審査
太陽の会の臨時総会ではグランドデザインなど4部会が活動を報告した。
開業支援部会は公開で審査する太陽の会独自の起業支援「mebuku PITCH」を6月に開始、2回目を11月22日に開くことを紹介した。
広報部会は動画チャンネル「mebukuTV」を6回放映、TikTokでは29万回再生されていると報告した。
▲動画チャンネルを担当する広報部会の丸山彬さん


