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こどものアイデアをカタチに
5団体がまちづくりでプレゼン

2025.07.12

こどものアイデアをカタチに
5団体がまちづくりでプレゼン

 前橋をもっと楽しく暮らしやすいまちにしよう―。子供たちからまちづくりに関するアイデアを募集し、採用されたアイデアを自ら実践してもらうプロジェクトの公開プレゼンテーションが7月12日、前橋・中央公民館で開かれた。5団体が参加、地域の公園を自分たちできれいにして子供からお年寄りまで集まりにぎやかにするプロジェクトなどが発表された。

公園をきれいに、にぎやかに

 5団体の代表はプロジェクトの目的、効果、スケジュールを説明、審査員の質問に答えた。

 公園整備を提案したのは、ひろせクリエイターファーム、文二子供育成部「ぶんぶん」、大利根町だいすきっずの3団体。いずれもメンバーは地元の小学生で構成している。

▲審査員の質問を聞くひろせクリエイターファーム

▲カラフルなTシャツ姿の「ぶんぶん」

▲防犯効果も指摘する大利根町

 広瀬小4、5年生でつくる「ひろせ」は過去2年にわたってプロジェクトを展開、広瀬町を調査し町の魅力を発信する新聞を全戸に配布した。3年目は大人と一緒になって公園を清掃、きれになった公園でイベントを開く計画を立てている。

 ぶんぶんは公園の遊具やベンチ、花壇を整備し、地域の人と交流する機会を設ける。

 大利根町は共愛学園前橋国際大の学生と遊具をペイントした実績があり、「公園や町全体が明るくなり利用者が増え、防犯面の改善も期待できる」とPRした。

階段アート、不登校支援

 高校生を含むステップス・カラーズ・チームは中央通りにあるフリースペースの階段を「階段アート」として生まれ変わらせ、街全体を元気にする計画を進めている。

▲階段アートを提案する高校生

 NPO法人あすしるべは「不登校情報広報プロジェクト」の立ち上げを提案した。副理事長で高校3年生の内藤優吾さんは自身が中学時代に不登校を経験したことを明かし、「不登校問題の解決に明確な正解やゴールはない。少しでも理解を深めてもらい、現状を緩和させたい」と訴えた。

▲不登校問題に理解を求める内藤さん

 審査は有識者3人とともに公募で選ばれた前橋女子高校2年の五十嵐霞さん、桃井小学校6年の白川涼莉さん、桂萱小学校6年の宮﨑宗悟さんが務め、同じ子供の目線でプロジェクトに仲間を巻き込む方法などを質問した。

▲素朴な質問を浴びせる審査員

 すべてのプレゼンを傍聴していた小川晶市長は、「まちづくりはみんなで関わり、いろいろな価値観と選択肢があることが大切。これからの前橋が楽しくなるプレゼンを生かしていきたい」と感謝した。

▲プレゼンを高く評価する小川市長

 審査委員会で採択事業を決定、採択された団体には10万円を上限に活動費が交付される。プロジェクトは2026年1月31日までに取り組む。