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小学生が学ぶ「お金」の動画
中高生制作、教材に活用

2024.08.25

小学生が学ぶ「お金」の動画
中高生制作、教材に活用

 小学生がお金について学ぶ金融教育動画を中学生、高校生が制作するためのワークショップが8月25日、前橋市の臨江閣で開かれ、県内外から集まった30人が動画制作に挑戦した。参加者は「使う」「借りる」など「お金の8つの力」からテーマを1つ選び、小学生に分かりやすくお金の大切さや危険さを訴える動画制作に取り組んだ。

NISA、電子マネー分かりやすく

 参加者はまず、お金に関するキーワードを思いつくまま付箋に書き出し、「使う」「借りる」「贈る」といったテーマごとに大きな紙に張り付けた。

 ゲーム課金、奨学金、FX、株投資、ふるさと納税、クラウドファンディングといったキーワードが並び、これをヒントにシナリオを練った。

▲キーワードを考える参加者

▲「保険」をテーマにシナリオを相談する中学生グループ

 続いて、専門家のアドバイスを受けながらスマホやタブレットに動画作成ソフトをダウンロード、著作権フリーのイラストや自ら撮影した写真を組み込んで1分間の動画制作にあたった。

 スキルの高い参加者が多く、30分ほどで完成させる個人やグループも相次いだ。群馬大附属中学の関口凛さんと福島理央さんは「増やす」をテーマに「NISA」を取り上げ、税金が優遇される利点を「アイスが買えるよ」と小学生に響くよう説明する動画を作成。電子マネーや保険を解説する人もいた。

▲「NISA」の優位性を分かりやすく動画にした関口さん(右)と福島さん

 運営には金融・保険、システムの専門家に加え、県内外の大学生が協力、共愛学園前橋国際大の中島百春さんと相澤真希さんも妹や弟に教えるように優しくアドバイスしていた。

 ワークショップは一般社団法人日本金融教育支援機構が主催。昨年から始まった全国規模の「FESコンテスト」への応募者を対象に全国8カ所とオンラインで開き、昨年のコンテストで受賞者8人中2人が群馬県の高校生だったことから、前橋市が会場になった。

▲2年連続で入賞を目指す小松さん

 昨年、優秀賞になった中央中等教育学校の小松美羽さんも参加し、「円安に負けるな!」と題した動画を制作していた。

 参加者は今回制作した動画をさらに改良し、FESコンテストに応募する。ワークショップ参加者以外も応募できる。入賞した動画は小学生の教材に使われる。

 応募はこちらから。9月15日締め切り。