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「子供が楽しいまちに」
小、中高校生が小川市長と意見交換

2024.08.24

「子供が楽しいまちに」
小、中高校生が小川市長と意見交換

 前橋市の将来を担う子供たちと小川晶市長との意見交換会が8月24日、前橋・中央公民館で開かれた。「市長はどんな仕事をしていますか」「なぜ、弁護士から市長になったのですか」といった“直球”の質問に小川市長は丁寧に回答。「みなさんの意見を市政に活かしていきます」と“公約”した。

真剣 言葉のキャッチボール

 意見交換会は前橋市を楽しく暮らしやすい場所にするための具体的な事業案を募集する「こどもアイデアまちづくりプロジェクト」に応募した小学生、中学生、高校生の7団体30人が参加した。

▲小川市長の質問に応え手を揚げる

 「子供が楽しめるまちになってほしい」との要望には、「子供からお年寄りまで、みんなが楽しめるようにしたい」とした上で、「子供に対する施策には力を入れている」と答え、「こども基本条例」の制定を目指していることを説明した。

 いじめや不登校、虐待といった子供をめぐる社会問題に対しては、「自分が何をできるか。困っている友達はいないか。まず意識し、次に何ができるか考えてほしい」と訴えた。

 前橋の魅力を問われると、「一番は自然豊かなところ。山がきれいに見える。けやき通り、広瀬川も美しい。野菜はすごく美味しい。義理人情もいい」と次々と即答。お気に入りの餃子の店も明かした。

▲▼市長に鋭い質問を浴びせる参加者

 子供たちからの質問に小川市長が答える形式だったが、市長が逆質問することもあり、前橋を元気にするための真剣勝負の意見のキャッチボールとなった。

 どの質問にも真剣に答え、弁護士時代の仕事に及ぶと、「困っている人を助けるのが仕事だが、助けられなかったこともあった。政治との連携の必要性を感じた」と感極まって目頭を押さえる一幕もあった。

▲辛かった弁護士時代の案件を紹介して目を赤くする小川市長

神社でまつり、ごみ拾い…

 意見交換会に先立って「こどもアイデアまちづくりプロジェクト」の公開プレゼンテーションが開かれ、7組がそれぞれのアイデアを発表した。

 小学生の「まえばしMIRAIキッズ」は市内の神社と連携して子どもまつりを開く「子どもまつりで町おこし」、木瀬中学の4人でつくるMK4は「ごみ拾いをスポーツ化」と題してザスパ群馬の試合会場でのボランティア清掃を提案した。

▲神社での祭りを提案する小学生

▲理路整然とプレゼンする中学生

 高校生の「まえばし子どもミュージカルプロジェクト」は12月に小学生によるミュージカルを開く計画を発表した。

 プレゼンの審査には有識者3人に加え、公募で選ばれた中学生、高校生4人があたった。審査委員会で採択された事業には市から上限10万円が支給される。

▲プレゼンに対し実現性などを問う公募の審査員