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ポール・ボキューズの味を群馬の食材で 
「ビストロ アルモニゼ」6月14日開店

2025.05.31

ポール・ボキューズの味を群馬の食材で 
「ビストロ アルモニゼ」6月14日開店

 フランス・リヨンで発祥し100年以上の歴史を誇る「ポール・ボキューズ」。日本では東京、金沢に6店舗を構える。ポール・ボキューズで13年間腕を磨き、東京・六本木の「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」のスーシェフまで上り詰めた渡部和也さん。「高校時代を過ごした群馬県前橋市で自分の店を持ちたい」とUターンを決め、6月14日、前橋市元総社町に「Bistro Harmonisé(ビストロ アルモニゼ)」を開店させる。「群馬の食材を使ったフレンチをリーズナブルに提供します。気軽に楽しんでほしい」と話す。
(取材/阿部奈穂子)

がっつり食べられるボリューム

 総社神社の近く、前橋安中富岡線沿いに誕生した小さなビストロ。店内は木とタイルに囲まれたシンプルな空間で、カウンターとテーブルの14席が配置されている。

  Harmonisé(アルモニゼ)という店名はフランス語で”調和する”の意味。「ポール・ボキューズの味と群馬の食材と日本酒を調和させたい」とオーナーシェフの渡部さん。

▲外観は白に青がアクセント

▲カウンターとテーブルで14席

 ランチは4種類のメイン料理から1品を選び、プチサラダ、パンorブイヨンライス、コーヒーor紅茶の付いたAセットが1650円。そこに前菜を加えたBセットが2200円。

 ディナーは1000円台中心の単品料理を組み合わせて楽しんでもらう。

 「赤城鶏のヴィネガー煮込み ベアルネーズソース添え」「上州もち豚肩ロースのロティ シャルキュティエールソース」「白身魚と帆立貝のクネル アメリケーヌソース」など、ポール・ボキューズのレシピと群馬の食材を合体させたメニューがずらり。

▲上州もち豚肩ロースのロティ シャルキュティエールソース。パンには赤城鶏のリエットが付く

 一品一品のボリュームにも驚く。

 「自分が食べる側の場合、小さな料理が何品も出てくるフレンチは苦手。肩ひじ張って疲れちゃうんです。Harmonisé(アルモニゼ)では何の遠慮もせず、がっつり食べてもらいたい」という。

▲群馬の野菜の力はすごい。群馬県産野菜のリヨン風サラダ

群馬の地酒と共に

 アルコールのメニューを見ると、ワインよりも日本酒の種類が充実している。

 「群馬のうまい地酒を取り揃えました。フランス料理は酸味の利いたものが多く日本酒との相性は抜群なんです」と渡部さん。

 分厚く切られた「鴨のテリーヌ 自家製ピクルス添え」を聖酒造の日本酒と共にいただいてみた。確かに、口の中で両者が交じり合い、鴨の旨味と甘さが際立つからすごい。

▲日本酒は10種類以上。もちろんワイン、ビール、焼酎も厳選

▲鴨のテリーヌを日本酒とともに

 デザートにはポール・ボキューズのスペシャリテでもある「クレームブリュレ」をいただこう。カスタードのまろやかさはもちろんのこと、薄くて口の広い皿に盛られているため、キャラメリゼの面積が広い。しかもその厚さが絶妙なのだ。

 「これまで何千枚も焼いてきたので、火の入れ方は体に刻みついている感じ」

▲絶品、クレームブリュレ(440円)。6月末日まで開店記念として半額(220円)で提供する

 「フレンチは敷居が高い、堅苦しい、というイメージを払拭したい」と渡部さん。盛り上がりを見せている街、前橋で新たな挑戦を始める。

 Bistro Harmonisé(ビストロ アルモニゼ)の開店は6月14日(土)。席の予約は6月1日(日)11時から電話で受付を始める。

▲玉村町出身、高校は前橋南高で学んだ渡部さん

店舗情報

Bistro Harmonisé(ビストロ アルモニゼ)

お問合せはこちら
027-226-6014
住所 前橋市元総社町94-2
営業時間 11時~14時(LO13 時)
17時~21時(LO20 時)
定休日 月曜(祝日の場合は営業)