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前橋 伝説のラーメン復活
「ロドリゲス」が週末営業

2025.04.03

前橋 伝説のラーメン復活
「ロドリゲス」が週末営業

 前橋市中心街のバーで秘かな人気を集めていたラーメンが4年半ぶりに復活することになった。週末3日間営業するラーメン店が4月4日に開店。和食やイタリア料理の経験の長い料理人がスープの出汁にこだわった淡麗系の至極の一杯を作り出す。

前橋市内に4月4日開店

 復活するのは「麺屋 ロドリゲス」。バー「UNO」の〆の料理として提供され、ラーメンを目当てに集まる客もいるほどの人気だった。
 オーナーシェフは料理人歴40年の齋藤陽一さん。17歳で和食の世界に入り、30歳の時に前橋市の銀座通りにイタリア料理店「ラ・カンティーナ」を出店した。その後、バーも出したが、2020年11月、両店とも突然閉店した。
 経営は順調だったものの、「小さかった子供と触れ合うことができなかった。家族との時間を大事にしたかった」のが理由。齋藤さんは料理のコンサルタントをしながら、「料理人が求める、喜んでくれる野菜を作ろう」と食用のエディブルフラワーやベビーリーフ専門の生産農家に転身した。
 野菜は完全無農薬で栽培、ミシュランの星を持つ店など全国の飲食店に出荷している。

▲開店を前日に控えスープを仕込む齋藤さん

最高の出汁を求めて

 ラーメンはイベントなどで単発的に提供してきたが、農業が軌道に乗り子供も成長したことから、「無理のない範囲で好きな料理をしよう」と週末営業の店を開くことにした。
 「和食とイタリアンの技法を取り入れ、食材にこだわった自分だけのラーメン」を目指す。野菜は無農薬の自家栽培、肉類は安心・安全な群馬県産を使用。特に、スープに使う食材は品質に妥協せず、「おかげで原価がかかるんですよ」と苦笑いする。
 スープは鰹節と鯖節、アサリと昆布の魚介系2種類に鶏ガラと野菜で取ったものをブレンドする。淡麗に仕上げ、オリーブオイルを使った香味油でアクセントを加える。麺は前橋市内の製麺所から特注麺を仕入れ、スープに合わせて変える。

▲これまで齋藤さんが作ってきたラーメン

 メニューは定番の醤油と塩に加え、2週間に1度変える季節のラーメン。第一弾は「浅利と菜の花のすり流し」を提供する。
 価格は醤油と塩が1100円、季節のラーメンが1300円から。
 「高いと思われるが、原価を考えると採算はぎりぎり。お客さんに満足していただけるラーメンを『一杯入魂』で作ります」と張り切っている。
 店は前橋市西片貝町の東部バイパス沿いにあるコミュニティースペース「なないろBase」。

▲トラックのトレーラーを利用した「なないろBase」

店舗情報

麺屋 ロドリゲス

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住所 前橋市西片貝町4-14-9
営業時間 11時~17時(スープがなくなり次第終了)
定休日 月曜、火曜、水曜、木曜