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「イタリア青空市」へようこそ
広瀬川河畔に24店勢ぞろい
2025.01.02
イタリアでは野菜や料理、雑貨を販売する市場をよく見かける。陽気で楽しい現地の雰囲気を再現する「イタリア青空市」が19日、広瀬川河畔緑地で行われる。群馬、埼玉から24のキッチンカーや店舗が出店。本場のピッツアやティラミスを食べたり、新鮮野菜を買ったり、靴磨きを体験したり。「2、3カ月に1度の恒例イベントに育てていきたい」と発起人、須賀隼人さんは力を込める。
(取材/阿部奈穂子)
修業の地、イタリアの市場を再現
中央前橋駅近くの久留間橋から展望橋の北にある公衆トイレまで、約200㍍の広瀬川河畔がイタリア色に染まる。
「5年間、イタリアで料理の修業をしていたとき、各地の市場を訪ねるのが楽しみだった。イタリア人にとって市場は、買い物をする場に留まらず、コミュニティーの場として大切にしていた」と須賀さん。埼玉県上里町でイタリア総菜&カフェ『Nette Matte』を経営する。
「人と人が触れ合うイタリアの市場を再現したい」と、「イタリア青空市」を企画した。
なぜ前橋の広瀬川河畔を会場に選んだのか。
「昨年、ここで行われたイベント『アジアンナイト』の主催者で、高崎『PATONKO』の角田行慶さんに紹介されたのがきっかけ。実際に足を運んだところ、豊かな流れの川があり歩道が整備され、なんて素敵な場所なんだろうと思った」と話す。
前橋にはキッチンカーで度々、イベント出店し、愛着もあったという。
ピッツア、パニーニ、ティラミスetc.
当日は24のキッチンカーや店舗が軒を連ねる。「第一回ということで、親しみやすい『食』に重点を置いた」と須賀さん。
ピザ窯を乗せたキッチンカーで出動し、アツアツのナポリピッツアを提供する『MIKIMANA PIZZA』。
『PATONKO』はタイ料理店だが、タイのガパオとイタリアのパニーニを合体させたチーズガパオパニーニで参戦する。
須賀さんは思い入れの深いティラミスを販売する。
「イタリア修業時代に住んでいたのは、ティラミス発祥の街と言われるヴェネト州 レヴィーゾの近郊。さまざまな店のティラミスを食べ歩いたが、一番気に入ったのはアパートの隣室に住むおばあちゃんのレシピだった」と振り返る。
クリームは卵、マスカルポーネ、砂糖のみ。余分なものは一切入れず、軽い食感で甘さひかえめ。「本場の味を楽しんで」と呼びかける。
ほかに、オリーブソムリエの資格を持つ高崎市『今井農園』のオリーブオイル、伊勢崎市『いがらしふぁーむ』や前橋市『KABA FARM』の新鮮野菜。
高崎市『Good Will Coffee』のエスプレッソやカプチーノも味わってみたい。
雑貨やクラフト、似顔絵描きやその場で靴磨きをしてくれる店舗も登場する。
イタリア青空市
日時 1月19日(日)9時~14時
会場 前橋市広瀬川河畔緑地
入場無料、小雨決行、荒天中止