プライベートガーデンで贅沢時間
赤城南麓に12月６日開業

　開業するのは「THE W Relax Garden Resort（ザ・ダブリュ・リラックス・ガーデン・リゾート）」。道の駅まえばし赤城の北側、1200平方㍍の敷地に大型の海運用コンテナが２個並ぶ。庭は芝生で覆われ、真ん中に池が配置されている。
　宿泊施設ではなく、「時間貸しの施設」とオーナーの友澤敏朗さん。13時から翌日の10時までの21時間、リゾートを独占できる。

　最大の売りは増田煉瓦（前橋市）の薪グリルを使った肉料理。難しい調理技術はいらず、熾火になった薪の上で大きな塊の肉を自ら焼き上げる。提供するのは鳥山畜産食品（渋川市）の赤城牛、近藤スワインビジネス（前橋市）のスワインポーク、群馬ミート（前橋市）の赤城鶏。すべて赤城南麓で育った最高級の肉だ。

　肉に合わせるワインも赤城南麓育ち。石橋造園土木（前橋市）の「Nanroku」シリーズをそろえる。
　野菜は近くの良農園（前橋市）で栽培された新鮮な有機野菜を用意する。ワンちゃんには＆C（前橋市）のシカ肉のジャーキーがある。

　サウナも薪を使った本格派。２、３人入れ、もちろんロウリュも楽しめる。たっぷり汗をかいたら水風呂へ。これは、しっかり整えられそう。
　リゾートからは榛名、妙義の山並みを望める。サンセットは特に見もの。星空も間近に感じられる。焚き火をしてゆっくりするのもいい。

　料金は８人で利用すれば10万円。１人当たり１万2500円で利用できる。
　食材費は別途かかるが、こちらは原価に近い価格で提供、「群馬の食のオールスター」を堪能してもらう。

　友澤さんは今年３月、25年間勤めたオリックスを退職、起業した。2018年４月から４年間の前橋支店長時代、地域のために活動する経営者の姿に感銘し、「残りの人生はたくさんの刺激をもらった前橋で地域のために働こう」と決意したという。
　「貧困問題をビジネスの仕組みで解決したい」と考え、将来的に収益が出たら地域に還元する。具体的には、利用者が少ない平日に施設を開放、「子ども食堂に行くのに抵抗を感じる子もいる。リゾートに遊びに行って、ご飯を食べてきた、と気軽に利用してもらえればいい」と地域の子どもの”城”になることを夢みている。

　リゾートの名称に付けた「W」は２つの意味を込めた。１つは「Whatever you want（あなたがほしいものは何でも）」。もう１つは「Well-being（幸福感）」。
　贅沢な体験を提供するとともに、太陽光発電と蓄電池により電力の半分を賄い、井戸水を使うなど自然と調和した運営を目指している。

　施設を紹介したyoutube動画はこちらから。

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