ホテルの中にドッグラン
マーキュリー４階に誕生

　ドッグランは「人と街と愛犬を繋ぐ」をコンセプトに、閉店していた日本料理店のスペースを整備した。
　人工芝を張り詰めた屋外型（130平方㍍）と滑り止めを施したフローリングの屋内型（200平方㍍）があり、全天候に対応できる。
　屋内型は２カ所に分かれ、１カ所は他のワンちゃんと触れ合うのが苦手なタイプや小型のワンちゃんのために少数の貸し切りで利用できる。

　飼い主は一緒に遊んだり、料理店の個室を使った部屋で愛犬を見ながら休憩できる。ホテル１階にあるキングピンカフェから人気のキューバサンドやハンバーガー、ドリンクをテイクアウトできる。
　利用には会員登録（無料）が必要。ドッグラン内ではマナーパンツ（おむつ）を着用、体重12㌔以下が対象となる。会員登録はこちら。

　担当の福田邦夫取締役は「愛犬とともにゆったりとした時間を過ごせる空間として、新たな需要を喚起する。４階には使用していない客室もあり、ペット同伴で宿泊できるようにしたい」と説明。保健所や地域の動物病院、ペットショップと連携して、保護犬譲渡会といったイベントも計画していく。

　ホテル１-２-３前橋マーキュリーは旧マーキュリーホテルから2017年12月、ホテル事業を手掛けるウラノス（東京都大田区）が事業を継承、運営している。
　ブライダル事業の撤退に伴うデッドスペースや老朽化した客室を起業家向けのコワーキングスペースやルームレンタル、サテライトオフィスとして再活用。さらに、マルシェをはじめイベントを積極的に手掛け、収益性を高めるとともに地域活性化を目指している。