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前橋駅140歳を祝おう
8月24日に記念イベント
2024.08.12
JR前橋駅の開業140周年を祝う記念イベントが8月24日、前橋駅と前橋市役所で開かれる。「前橋の25人衆」と呼ばれた明治期の経済人が私費を投じて高崎駅から延伸させて誕生した駅は戦後復興のシンボルともなった県都の玄関口。イベントを通じて、歴史を振り返りながら交通の未来を切り開く拠点となることを願う。
旧駅舎の模型、写真を展示
「前橋駅開業140周年イベント~未来へつなぐ140周年分のありがとう~」は①140年分のありがとう②140年の歴史を紐解く③交通の未来を切り開く―の3つのコンセプトのもとに展開する。
「ありがとう」では市民とともに祝おうと、小川晶市長、人見紀彦前橋駅長と歴代駅長が集まり、イベントの出発式を行う。前橋市立前橋高校の生徒による吹奏楽演奏や書道パフォーマンス、トレインシミュレーター運転体験(有料、先着11人)、発車ベル・出発指示合図(有料、先着10人)の体験会もある。駅前広場にはキッチンカーも出店する。
「歴史」を体感してもらうため、前橋工科大が作製した1984(昭和59)年に解体された旧前橋駅舎の模型、過去に駅で誓っていた旗や切符を作るスタンプといった鉄道ファンが喜びそうな古物を展示する。北口の複合型ビル、アクエル前橋2回にある歴史ミュージアム「ヒストリア前橋」では前橋市在住の画家、茂木紘一さんが描いた『前橋駅前風景』を見られる。
「未来」では前橋市が全国に先駆けて始め全県に拡大した次世代移動サービス「GunMaas」を全面的にPRする。前橋駅と前橋市役所で登録相談会を開き、すでに会員になっている人を含め登録者に当日限り有効の中心市街地乗り放題券を贈る。前橋駅-前橋市役所間や中心街の移動に利用してもらう。
記念イベントについて、人見駅長は「先人たちが民意の力で鉄道を敷設した。地元のみなさまと一緒にお祝いしたい。合わせて、下期に展開する両毛線全通135周年のイベントのスタートとする」と来場を呼び掛けている。
イベントは前橋市とJR東日本前橋統括センターが共同で開催する。9時30分~15時。
前橋駅開業140年の歴史
1884(明治17)年 | 利根川左岸に前橋駅の前身となる旧前橋停車場(内藤分停車場)が開業。日本鉄道の上野-前橋間が開通する。 |
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1889(明治22)年 | 現在地に前橋駅が移設、日本鉄道と両毛鉄道が前橋で接続、高崎-小山間が全通する。 |
1927(昭和2)年 | 洋風木造建築の旧駅舎が建設される。 |
1953(昭和28)年 | 「平和と建設」をテーマにした男女の裸像が建立される。 |
1965(昭和40)年 | 前橋駅に噴水が完成、裸像は真ん中に置かれた。 |
1984(昭和59)年 | 旧駅舎が解体される。 |
1986(昭和61)年 | 両毛線の高架化工事が完成、現在の高架駅となる。 |
2012(平成23)年 | 北口広場の公共交通エリアの整備が完了する。 |