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TEAM JAOS 3年目の勝負
壮行会で「バハ1000」完走誓う

2024.05.28

TEAM JAOS 3年目の勝負
壮行会で「バハ1000」完走誓う

4WD向けパーツメーカー、ジャオス(赤星大二郎社長、榛東村広馬場)の社員を中心に編成するラリーチーム「TEAM JAOS」が11月にメキシコで開かれる北米大陸最大のラリー「バハ1000」に出場する。2022年に初参戦、2023年は目標の完走を果たしたものの48時間のタイムリミットにわずかに届かず公式記録はDNF(途中棄権)だった。3年目の今回は記録に残る完走が使命。高崎市内で5月28日に開かれた壮行会で監督を務める赤星社長は「地方のチームが世界に挑戦する大きな夢。しっかり準備して、結果を残せるよう頑張ります」と力強く語った。

群馬から世界へ挑戦

パートナーである群馬トヨタグループ主催の壮行会で、赤星監督は「会社の創業30周年を記念してラリーチームを結成しアジアを主戦場に戦ってきた。2年前にバハに挑戦したが、メジャーリーグのような舞台で戦う日本勢は4輪ではわれわれだけ。群馬から世界へ。胸を張って戦ってきます」と誓った。

ドライバーの能戸知徳さん(前橋市在住)は「2000年に父親と一緒にバハを観戦してからドライバーを夢見た。私の夢にみなさんを巻き込んでしまったよう。結果を持ち帰って、応援してよかったと言われるようにしたい」とサポーターである出席者に感謝した。

▲父親の赤星嘉昭ジャオス会長(左)と並んで挨拶する赤星監督

▲現地に持って行く寄せ書きに「今年は1位」と書いた能戸ドライバー

2年とも自ら現地入りしてチームを鼓舞した群馬トヨタグループの横田衛代表は「過酷な環境の中、ドライバーとメカニックの両頭で戦う。48時間、常に臨戦態勢」と過去2年を回顧。3年目に向かっては「完走して記録を残さないと意味がない。盛大に壮行会を開いたので、不退転の決意でやるしかない。メキシコにみなさんから寄せ書きをしてもらったフラッグを気持ちよく立てたい」と決意を述べた。

メカニックとして参戦する群馬トヨタグループとジャオスのクルーもそれぞれ思いを込めて抱負を語った。ジャオスの宮﨑毅さんは「悔しさも喜びも味わった。せひ、完走してみんなと喜びを分かち合いたい」と誓った。

▲「完走して記録を残す」と宣言する横田社長

▲完走のため全力を尽くすと話す宮﨑さん

一足早く「スパークリング日本酒」で乾杯

スポンサーを代表して永井酒造の永井則吉社長が「夢見ているのが表彰台。シャンパンでなく、わが社のawa酒でファイトしてください」と「水芭蕉」のスパークリング酒を掲げながら声高らかに乾杯の音頭を取った。

会場には群馬トヨタグループ、ジャオスの社員や熱心なファンが集まり、チームを激励した。エフエム群馬の人気パーソナリティー、内藤聡さんも駆けつけ、チームと一緒に元気いっぱいに「ボンジーアーー」を炸裂した。

▲景気づけに来た内藤さん(左)と音楽プロデューサーの多胡邦夫さん

2023年はゴールまでたどり着く

TEAM JAOSは2015年に結成した。アジア最大級のラリー大会でクラス優勝を果たし、2022年、バハ1000に「レクサスLX600」で初参戦した。マシントラブルから無念のリタイアを余儀なくされたが、2023年はタイヤや照明を強化し、見事にゴールまで走破することができた。

前回の熱戦の模様はこちらからどうぞ。

 

▲ゴールまで無事にレクサスLX600を運んだ=2023年11月

▲ガッツポーズで喜びを爆発させた赤星監督(左)と能戸ドライバー

悪路2100㌔ 48h時間で走破 バハ1000

メキシコのバハ・カリフォルニア半島で毎年11月に開かれる自動車と二輪車のラリーレース。1967年から始まった。大半が砂漠や山岳のコースを通常1000㍄(1600㌔)、2日間不眠不休で走り切る。半数以上が途中棄権を余儀なくされる北米大陸最大にして、最も過酷なレースとされる。昨年は1300㍄(約2100㌔)と過去最長級の距離で行われた。