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緑水会 三条凧合戦に初参戦
6月1、2日、三条市へ遠征

2024.05.22

緑水会 三条凧合戦に初参戦
6月1、2日、三条市へ遠征

前橋商工会議所青年部「緑水会」は6月1、2の両日、新潟県三条市で開かれる三条凧(いか)合戦に初参戦する。凧合戦は350年以上の歴史を誇る新潟県指定無形民俗文化財。三条凧協会の会員から指導を受け、合戦への準備は万端だ。上州の空っ風で鍛えた凧揚げの技術を活かし、激しい凧と凧の空中戦にいざ出陣-。

上州空っ風凧揚げ大会で凧合戦

緑水会は前橋市制100周年を記念して、1992年から「上州空っ風凧揚げ大会」を開いている。

2023年9月の三条凧合戦新人戦に出場したのをきっかけに、今年2月の上州空っ風凧揚げ大会では三条凧協会、三条商工会議所青年部の協力で初めて「上州けんか凧」を行い、凧合戦の醍醐味を味わった。

緑水会の凧揚げ部長を務める石川将平さんは「上州空っ風凧揚げ大会を盛り上げるために三条から50人以上の方に来ていただいた。われわれも三条の方々の魅力と凧揚げの魅力に気付かされた」と三条凧合戦に参戦する理由を説明する。

▲上州空っ風凧揚げ大会で揚げた大凧

江戸時代から350年超の歴史

江戸時代から続く三条凧合戦は6月の第1土曜、日曜に開かれる。赤組と白組に分かれ、それぞれの陣地から凧を揚げ、糸が絡み合った同士で戦う。相手の糸を切って凧を落とせば勝ち。空中の高い場所から相手の凧をきれいに舞い落とすと高得点となる。

使用する凧は三条発祥の小型の六角巻凧。少ない風で揚げることができ、操作性に優れていることから、激しい空中戦を繰り広げられる。1組10人で戦い、連携も勝敗を分ける。

今回は赤白各15組が参戦する。初陣の緑水会は赤組に入った。看板凧には「緑水会」の文字と赤城山を描いた凧を使用する。

▲緑水会の看板凧と石川部長

合戦2週間前の5月18日には三条市から6人が前橋市を訪れ、敷島公園河川緑地で凧合戦の指導にあたった。緑水会の会員は技術とともに合戦に掛ける意気込みを伝授され、闘志を高めた。

▲三条の達人(右)の試技を覚える緑水会の会員

▲実際に揚げてみるが、なかなか難しい

翌19日は石川部長が三条市に行き、初参戦の新組お披露目と組み合わせ抽選に臨んだ。

合戦には会員16人が参加、2日間計6戦を戦う。石川部長は「(練習の成果で)だいぶ凧を揚げられるようにはなってきた。できるだけ合戦をして勝ちたい! 自分たちで楽しむとともに、凧合戦を前橋で開催した場合、見ている人にどのように魅力を伝えられるか学んできたい」と抱負を語っている。

▲抽選会から気迫が激突する

▲今年の対戦表