前橋・馬場川通りは30、31の両日、車両の進入が原則的に禁止され歩行者天国となっている。中央通りも含めて子供向けのイベントやコンサート、屋台販売があり、家族連れや若者でにぎわっている。
元気21に近い通りの東側では子供たちがチョークで道路に好きな絵を描いている。ふせん紙にも描き、壁に貼り付けるモザイクアートを完成させる。
ペットと一緒に写真を撮るフォトスポットは勢多農林高校の生徒が作った花壇が背景。もちろん、人間同士でも撮影できる。
特設ステージではセミプロ級から素人さんまでがウクレレやピアノ、サックスの演奏やジャグリングを披露し、通りを盛り上げている。
屋台は手作りのクラフトやコーヒー豆など日替わりで5台。前橋国際大の学生グループはマドレーヌやマカロンを販売している。
中央通りでは黒田人形店の協力で木製の遊具が置かれ、子供たちが自由に遊んでいる。中央イベント広場は「出張るなぱあく」と題して、豆自動車に無料で乗れ、順番待ちで行列となっていた。
歩行者天国は2023年秋の馬場川通り遊歩道公園の改修に向け、歩行空間化の効果や車両規制の問題点を洗い出す社会実験。改修事業を担当している前橋デザインコミッション(MDC)が企画、市民や大学生、商店主ら100人以上が参加する準備委員会が運営している。
MDCの日下田伸企画局長は「人と車の共存を自動車王国・群馬で検証し、どういう都市デザインにするか参考にしたい」と実験の意義を説明する