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「食はアートになる」
アルケミストのラスムスさん

2026.10.12

「食はアートになる」
アルケミストのラスムスさん

 「Food as Art?(食はコンテンポラリーアートの領域に入り得るか)」を探るトークセッションが10月12日、白井屋ホテルで開かれた。前橋国際芸術祭の一環。100万人以上が予約待ちというデンマーク・コペンハーゲンにある人気レストラン「アルケミスト」を率いるシェフ、ラスムス・ムンクさんが独創的な取り組みと実際に提供している料理を紹介、「食は完全にアートとしてとらえることができる」と強調した。

浜田岳文さんとトークセッション

 前橋国際芸術祭の食に関するプログラムを監修する世界的なフーディスト、浜田岳文さんがコーディネーターを務め、アルケミストを舞台にしたラスムスさんの唯一無二の料理の世界を解説した。

 アルケミストはミシュランの2つ星を獲得し、常識を覆す演出で注目を集める一方、気候変動、食品ロス、社会的不平等といった現代社会が抱える問題を食体験としてお客さんに提示している。

 臓器移植に賛同するため心臓をモチーフにした料理の皿にドナー登録を受け付ける二次元コードを添付。創作活動に没頭するため、今年12月から毎年5カ月間休業することを決めている。

▲独創的な経営戦略を語るラスムスさん

▲世界128カ国・李活きを食べ歩いた浜田さん

蝶を使った料理を振る舞う

 トークセッションに続いて、料理のデモンストレーションが行われた。世界的な食糧難対策として有効なタンパク質を摂取できる蝶や昆虫を使った料理など4品を調理、来場者に振る舞った。

▲左下が蝶の料理

 食はアートになり得るかとの命題に、①圧倒的な技術力②独創性③志④体験の提供⑤知識-の必要性を指摘した上で、「食は完全にアートとしてとらえることができる。そのためにシェフは新しいレストランの形を模索しなければならない」と訴えた。

 会場には県内外から料理人やチョコ職人といった若い業界関係者も姿を見せ、ラスムスさんは「新しいことに挑戦すること。真似をするのではなく、自分の思うがままに行動することが一番大事だ」と激励した。

▲蝶の料理を手にするラスムスさんと浜田さん