interview

聞きたい

【聞きたいminanさん2▶︎】
前橋女子高音楽部のこと、電車通勤のこと
前橋愛を大いに語ります

2022.05.17

【聞きたいminanさん2▶︎】
前橋女子高音楽部のこと、電車通勤のこと
前橋愛を大いに語ります

5人組ヒップホップアイドルユニット「リリカルスクール」(通称リリスク)のメンバー、minanさんは前橋生まれで前橋在住。キレの良いダンスを踊りながら、華麗にラップを歌いあげる。2021年11月にはソロでのメジャーデビューも果たすほど、歌のうまさには定評がある。

部活での後悔が芸能活動を後押し

―昔から歌はうまかったんですか?

「うまいかどうかはわかりませんが、カラオケは大好きで。高校のときは、友達と放課後、よくカラオケへ行きました。休日は開店から閉店までフリータイムで。行き付けは新前橋の『パークサイド』です」

―前橋女子高時代は音楽部に所属。休みの日はカラオケ。まさに音楽漬けでしたね。

「はい。文化祭のためにバンドを組んで、その当時はやっていたJポップを歌った思い出もあります。モンゴル800の『小さな恋の歌』とか、GO!GO!7188の『こいのうた』とか。多分、当時の高校生の女の子がバンド組んだら絶対やる曲ですね」

―音楽部の思い出といえば?

毎年、ミュージカルをやるんですよ。2年のときはレ・ミゼラブル、3年のときはオリジナルの演目を上演しました。音楽部に入ると、役を演じるキャストとオーケストラに分かれるんですが、キャストは練習がかなり大変で、朝練や休日練習もあって。勉強と両立できるかなあって、ヒヨってしまってオーケストラを選んだんです。

それはそれで楽しかったのですが、キャストをやりたかったなあっていう後悔が胸の中に残っています。今、芸能やっているのも、もしかして、その後悔が根っこにあるのかもって思うぐらい引きづっていますね。高校3年間、キャストとして活動していたら、今ここにいなかったかもしれないです(笑)」

ラジオで等身大の自分を伝えたい

―その後、立教大へ進学。前橋の実家から通っていたそうですね。東京で暮らそうとは思わなかったのですか?

「思いませんでした。普通列車で通っていて、だいたい家から学校まで2時間半ぐらいかかりましたが、毎日のことなので、新幹線は使わないと決めていました。車中では読書していましたね」

―リリスクのメンバーになった今も前橋在住で、東京へ通っています。なぜでしょう?

「前橋が好きなんです。東京で仕事して、地元に帰ってくると、駅下りた瞬間、わー空気が美味しいって嬉しくなります。季節の匂いも、東京だとあまりわからないんですよ。春の匂いがするとか、冬の匂いがするとか。雨上がりの匂いとか。前橋だとしっかり感じられます。

私、モノとかにも愛着を持つタイプで。一度持ったら長く使うし。簡単に捨てられなかったりするんです。前橋はずっと大事にしたいと思う場所ですね」

―前橋で好きな食べ物屋さんは?

「タイ料理が大好物なので、立川町通りの『セマクテ』や住吉町の『ななしや』は好きですね。ガパオライスとマッサマンカレーが特に好きです。パクチーは苦手なんですけどね」

―FM GUNMAで番組「lyrical school minanLet’s チルアウト」をやっていらっしゃる理由も群馬愛?

「それもあります。あと、こういう仕事をしていると『強い』って思われがちじゃないですか。実際はそんなことなくて、同世代の皆さんと同じような悩みを持って、同じようにいろんなこと考えながら生活しているんだよ、と言うのを伝えたいなあと思っています。身近に感じてほしいというか……」

―性格が良くて、頭も良くて、きれいで。コンプレックスなんて無いのでは?

「いやいやコンプレックスまみれです。メイクとか食事制限とか筋トレとか、自分の努力でどうにもならないコンプレックスでいうと、爪の形です。手が小さいのもコンプレックス。写真を撮られるときもついつい隠しちゃいます」

INSIDE STORY

新たに生まれ変わった呑龍横丁で撮影。「この通りの存在は知りませんでした」とminanさん。でも「こういう飲み屋さん大好きなんですよ」「提灯かわいい」と大喜びの様子でした。渋い昭和歌謡が鳴り響くなか、のりのりのポーズで決めてくれました。(取材/阿部奈穂子・撮影/上野裕二)

みなん

199012月、前橋市生まれ。前橋女子高―立教大卒。2013年からリリカルスクールのメンバーに。168cmの高身長でメンバーカラーは紫。エフエム群馬の番組「lyrical school minanLet’s チルアウト」(土曜18時~1830分)のパーソナリティーを務める。