interview
聞きたい
前橋の未来みんなで創ろう
総合計画策定でシンポジウム
2026.03.15
2028年度から10年間の前橋市のまちづくりの指針となる第8次総合計画の策定に向け、市民とともに前橋の魅力や課題を共有し将来像を描くシンポジウム「前橋市の未来を一緒に考えよう」が3月15日、前橋・煥乎堂ホールで開かれた。自治体の最上位計画である総合計画策定のキックオフイベント。パネルディスカッションには策定に向け意見を聞いてきた市民3人も登壇、10年後の前橋の理想像を語り合った。
中心街、赤城山の魅力は
パネルディスカッションは①ウェルビーイング②前橋の強みと課題③10年後の前橋の理想像-の3つのテーマで展開された。
群馬県立前橋高校1年の岡田倫太郎さんは「コンパクトシティとして歩いて15分程度でいろいろな体験ができる」と前橋の魅力を指摘。国土交通大臣になる夢を引き合いに「全国的に街の復興を支援しつつ、前橋にも積極的に政策提案したい」と堂々と述べ、会場から激励の拍手を浴びた。
▲学習室の充実を求めた岡田さん
中心街でイベントを手掛けている前橋まちなかエージェンシーの寺田玲乃さんは家庭、職場や学校に続く「第3の居場所」の重要性を挙げ、「50代、60代の人と20代前半の自分が話せる」と中心街の強みを示し、「土着の魅力をもっと発信し、若者世代に気付いてもらうようにしたい」と抱負を語った。
▲前橋大好きな寺田さん
「若いころは何もない赤城山が嫌いだった」という赤城山観光連盟の塩原弘隆さんは「渋谷で2年働いて戻ってきたら、あれ、赤城山ってこんなにいいところだったんだと気付いた。何もないことが、逆にすごいと思えるようになった」と意識の変化を告白。「市民のみなさんにもっと愛してほしい」とPRした。
▲赤城山の魅力を語る塩原さん
3人の話にメモを取りながら頷いていた小川晶市長は「市民1人1人に宣伝隊長になって情報発信していくのも必要かなと思う。市民が全員まちづくりに参加しているのが理想。みんなでやっていくのが持続可能でウェルビーイングな幸福度の高い街に繋がる」とまちづくりへの市民参加を求めた。
第1部の基調講演に続いて参加した青山社中筆頭代表CEOの朝比奈一郎さんは情報発信の方法について、「見える化と繫がることが重要」と指摘。「バズればいいのではない。外で有名になるより、まず市民に愛されることが大切。中の人に知れてから外に発信していくべき」と助言した。
民間主導のまちづくり評価
パネルディスカッションに先立ち、小川市長が第8次総合計画について説明、「前橋の10年間の道しるべ。市民のみなさんと作っていきたい」と市民参加を呼び掛けた。
▲総合計画を説明する小川市長
朝比奈さんは「1人1人のリーダーシップ(始動力)から始まるまちづくり~前橋の可能性~」と題して、現状を信念を持って変革するリーダー=始動者について講演した。
民間主導で進む前橋のまちづくりについて、石破茂首相(当時)が2025年6月に前橋市中心街を視察したことを例に全国的に注目されていることを紹介、「市民1人1人のボトムアップの始動力が加わって持続可能な街が『めぶく。』」と結んだ。
▲大谷翔平さんが始動者だと言う朝比奈さん
▲基調講演の最後のクリップ
シンポジウムの最後に参加者から前橋市が解体方針を示している前橋テルサについて、「官からの後押しも必要」と存続を求める意見があり、小川市長は財政問題を説明し「解体はやむを得ない」と答えた。
▲前橋テルサの存続を求め発言する市民


