interview
聞きたい
電子楽器 新たな音の発見
前橋でコンサート 演奏家競演
2025.11.23
「第7回電子楽器コンサートinぐんま」が11月23日、前橋市のつどにわホールで開かれた。オルガニストとして国内外で活躍する前橋市出身の橘ゆりさんと日本を代表するパーカッショニスト、梯(かけはし)郁夫さんをスペシャルゲストに迎え、自由なアレンジを楽しめる電子楽器の演奏を楽しんだ。
橘ゆり、梯郁夫さんがゲスト
橘さんが1台でオーケストラの多彩な音色を再現する電子オルガンを演奏、梯さんは電子パーカッションと沖縄の三板(さんば)と呼ばれる3枚板のカスタネットを駆使して沖縄民謡を3曲続けて演奏、ホールに沖縄の風を吹かせた。
▲新鮮なアレンジを披露する橘さん(右)と梯さん
続いて、橘さんが「カラオケで1番歌う」という『津軽海峡冬景色』を電子ピアノで披露、観客を一転して厳冬の荒れる海の世界に誘った。
梯さんは電子パーカッションの多様な機能を実際に演奏しながら紹介、「電子楽器は音を操るアレンジャーの力が求められる」と解説した。
▲電子オルガンを演奏する橘さん
▲電子パーカッションを解説する梯さん
最後に『コーヒールンバ』を2人で演奏、ノリのいい曲に合わせて観客は手拍子で応え、舞台と客席が一体となった楽しいコンサートとなった。
前橋市内の演奏家も出演
前座として、前橋市内の演奏家や趣味で電子楽器を楽しんでいる小学生から大人までの愛好家が1曲ずつ得意な曲を発表した。
ラジオパーソナリティーの青柳美保さんは半世紀にわたってピアノを習っている小板橋由美子さんに伴奏してもらい、『いのちの歌』を情感たっぷりに熱唱した。
▲熱唱する青柳さん。ピアノは小板橋さん
▲剱田さん(右)と藤澤さんの演奏
劇団四季を経てボーカリスト、ボイストレーナーも務める剱田(けんだ)えり子さんは藤澤千春さんの伴奏で『瑠璃色の地球』をしっとりと歌い上げた。
主催は公益財団法人かけはし芸術文化振興財団。企画・運営は橘ゆり&グループ群馬。電子楽器の魅力を伝える催しとして毎年開いている。
▲唯一の小学生、神谷美珠葵さんの演奏
▲『川の流れのように』を演奏した高岸純子さん


