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ラップで日本一 新たにラジオ
NAIKA MCさんが講演

2025.03.09

ラップで日本一 新たにラジオ
NAIKA MCさんが講演

 群馬県を拠点にラッパーとして活動、日本一に輝いた経験のあるNAIKA MC(ナイカ・エムシー)さんが3月9日、ピッツェリアペスカ(前橋市六供町)で講演した。「ここまで一つだけ辞めないことを決めた。それがラップ」と四半世紀近くにわたり一筋に歩んできたラッパー人生を振り返るとともに、挑戦することの大切さを訴え、自身は4月からFM群馬で冠番組を始めると発表した。

続けること、挑戦すること

 「承認欲求強めの若者が目立ちたい、モテたい」と18歳で始めたラップ。「売れるのとは無縁」な時期が長かったが、33歳の時に即興でラップの技術を競うフリースタイルの全国大会で優勝し、ラッパーとして生きていくことに自信が付いた。
 ブームに浮き沈みがあり、仲間は次々とこの世界から姿を消した。「辞める理由、辞める勇気がなかった。積み上げてきたものが壊れる気がした。ラッパーの鎧を脱ぐと弱くなる」と本音を吐露しながら、「根底で続けられるかが大事」といまも現役でいる矜持をみせた。

▲続けることの大切さを訴えるナイカさん

 2024年12月の群馬イノベーションアワードでライブをしたのが大きな転機となった。50代後半が高校生と一緒にビジネスプランの発表に挑戦する姿に感動し、「しゃべりが他のことにも通用するのではないか。新しい道を探した」。
結びに、「4月から挑戦します」と宣言、FM群馬の番組に毎週金曜12時からマイカ・エムシーでなく本名で出演することを明らかにした。
 「きょうはラップを封印して講演する」と言いながら、最後はラップを披露。「ペスカでは、美味しい料理とワインをみんなの現場に届けてくれ」と軽快に刻んだ。

▲メモを取りながら講演を聞く参加者

 講演はピッツェリアペスカが各界で活躍している「達人」を講師に迎えて毎月開いている。
 講演を受けて、自身もラッパーとして活動した経験がある宮崎雄一社長は「文化とスタイルを貫き通すカッコよさが素晴らしい。我々のミッションはお客さまをハピネスにすること。オリジナルで勝負しよう」と従業員に呼び掛けた。

▲講演を受け、感想を述べる宮崎さん