interview
聞きたい
【聞きたい 山井太さん】
1年中遊べる赤城山になる
2025.01.20
赤城山は2025年、さまざまな自然体験を1年中、楽しめる一大リゾート地になる-。大沼周辺に初心者からベテランまで楽しめるキャンプ場と周遊拠点となるランドステーションが新設されます。指定管理者となるスノーピーク(新潟県三条市)の山井太社長が生まれ変わる赤城山の魅力を語ってくれました。
夏も快適、冬は雪中キャンプ
-赤城山の魅力は? スノーピークが関わることでどうブラッシュアップしますか。
赤城山には手付かずの豊かな自然があります。そしてその自然が首都圏から2時間圏内にあり、オールシーズン遊べることが大きな魅力だと感じています。
スノーピークが関わらせていただくことで、潜在的な魅力も含めてしっかり可視化し、グローバルに発信してきたいと考えています。
-キャンプ場の特長をどうみますか。
もともとの地形を活かした、大型の林間フィールドが大きな特徴です。標高も高いことから夏場でも涼しく快適にキャンプを楽しめ、冬は雪中キャンプが体験できます。
各サイトも15m×15mを基準として整備されており、かなり広々とお使いいただけます。サイト構成は区画のあるサイトが7割程度を占めており、大半が林間サイトになるためプライベートも確保できます。
また、トレーラーハウス(スノーピーク「住箱」使用)サイトも用意しているため、キャンプに不安のある方も気軽に宿泊でき、キャンプ経験の少ない方からベテランキャンパーまで、幅広い方にお楽しみいただけるキャンプフィールドになります。
-冬季の観光はこれまでワカサギ釣りがメーンでした。どんな楽しみ方が可能になるでしょうか。
キャンプフィールドでは雪中キャンプが楽しめます。経験値の高い当社スタッフがしっかりとサポートし、初めてでも安全に宿泊できる環境が整っています。
トレーラーハウスサイトであれば、テントなどの設営が不要で、また公共のバスでもアクセスが可能なため、比較的気軽に白銀の赤城山で特別な宿泊を楽しめます。
ランドステーションでは、トレッキングやスノーシューといったスノーアクティビティ、氷上ワカサギ釣りなどを気軽に楽しんでもらえるよう、地域と連携した事業者紹介サービスの実施を検討しています。将来的には多目的広場も活用して、小さなお子さまの雪山デビューに最適な環境を用意していければと考えています。
季節ごとの楽しみ方発信
-ランドステーションはどのような役割を果たすのでしょう。
赤城山に訪れた人たちにとっての最初の目的地になる場所を目指します。
また、赤城山での野遊びや滞在の案内所として、地域事業者とも連携しながら季節ごとの赤城山の楽しみ方を発信し、山頂エリアでの周遊滞在を促進したいと思っています。
会議室や多目的広場も利用できるので、地域の集会や団体向けの研修、マルシェなどのイベント受入も可能です。幅広い層の方々にお越しいただける施設にしていければと考えます。
-具体的にはどんな機能、商品構成になりますか。
機能としては、観光案内、物販店舗、カフェ、会議室やシャワー室の貸出、コインロッカー、多目的広場を備えています。トイレは24時間利用できます。
物販店舗では、当社のキャンプ用品・登山用品などのギアや、アパレルの商品を取り扱い、ここでしか購入できない赤城山限定商品の販売も検討しています。
群馬県内の地産品売場を設けて、お土産として購入いただき、赤城山をはじめとした周辺地域のPRに繋げていければと考えています。カフェは地元事業者との連携を予定しており、地元の食材を活かしたメニューを提供する予定です。
山井太
やまい・とおる 1959年12月、新潟県三条市生まれ。明治大商学部卒。外資系商社を経て父親が創業した登山用品販売のヤマコウに入社する。96年に社長に就任、社名をスノーピークに変更する。オートキャンプに力を入れ、地元・燕三条の職人技に裏打ちされたハイエンドで革新的なアウトドアグッズを開発している。