FOMARE大陸 ２年ぶり開催
Gメッセ群馬で10月５、６日

――２年ぶりの「大陸」ですね。待っていました。

オグラ　２年前が初めてでした。（今回の開催を）発表するまで、「早くやってよ」ってファンのみなさんからずっと言われてきました。

――１年置いた理由は？

アマダ　僕ら、東京のライブハウスを５カ所ほど使うサーキットイベントもやっていて、これも大切にしています。ライブ出身のFOMAREですから。同時に群馬を愛しているFOMAREであり、1年ごとにライブとフェスをやろうと。どちらも全力でやるためです。

カマタ　最初のフェスは先輩たちのフェスを参考にしながらも自分たちらしさを出そうとしました。今回はもっといいフェスにしたい。しっかり成長した姿をファンの人たちに見てもらいたい。そのために準備期間が必要でした。今回は2daysなので、２倍頑張るぞという思いです。観ている人には10倍楽しんでもらいたい。

――どんなステージになるでしょう。

アマダ　曲目は言えません。それは当日のお楽しみに。強力なバンドがそろうので、パワフルなフェスになるのは約束します。群馬でやるイベントって気合が入りますが、FOMARE大陸は主催するフェスですし、ここでしか楽しめない瞬間をファンの人たちと一緒に共有できたらいい。

――ファンとしては群馬を題材にした曲も聴きたいのでは？

カマタ　もちろん、やります。バンドを結成してまもないころから群馬の曲をたくさん作ってきました。群馬でやるからこそ入る気持ち、思い出す情景がある。楽しんでもらえればうれしいですね。

――ステージ以外に何か企画はありますか。

アマダ　地元の楽器屋さんにお願いして、ブースに小さなステージを作りたいと思っています。ギターができるけど仲間がいない中学生や高校生の「一匹バンドマン」たちが、「はじめました」みたいに出会って、ちょっとしたコピーバンドを結成して人前で演奏する企画です。若い世代には刺さると思いますね。

オグラ　高崎、前橋、伊勢崎のFOMAREお薦めの店が集まります。あの名店のマスコットキャラクターも来てくれるかも…。

アマダ　アパレルブランドの店も出ます。メンバーからお願いしています。FOMARE大陸限定販売のグッズが出せたらいいな。

――大陸の前に９月には山人音楽祭があります。こちらにも出演しますね。

アマダ　前身の群馬ロックフェスフェスティバルは客として初めて行ったフェスなんですよ。バンドを結成して、G-FREAK FACTORYにかわいがってもらって、山人音楽祭となった2016年に前夜祭に参加しグリーンドーム前橋近くの公園のステージで演奏したのがストーリーの始まり。2018年は正式に呼んでもらい、「榛名」のトリをやらせていただきました。

カマタ　山人には強い思い入れがあります。地元で一番大きなフェスであり、いつかここで演奏するのが夢の一つだった。いまだにステージに立つと気が引き締まります。

――群馬からは数多くのアーティストが生まれています。

カマタ　レジェンドの多い、めちゃくちゃロックが強い県ですね。僕はギターですが、一番尊敬しているのは布袋寅泰さん。カッコイイし、キャッチーです。

オグラ　群馬の３B、「BOØWY」、「BUCT-TICK」、「back number」と凄いバンドがあって、群馬はぶっとんでいます。こうしたレジェンドに続いていきたいですね。

――ROGUEもあります。ギタリストの香川誠さんは「『BOUGUE』にすれば群馬の４Bになるかな」なんて話していましたけど。

アマダ　それでは、うちも「BOMARE」に改名しようかな（笑）。群馬の５Bになる。昨年６月に開かれたROGUEのチャリティーライブ「GBGB」のファイナルに呼んでもらい、大黒摩季さんと吉川晃司さんの間で演奏させてもらった。感激でしたね。

オグラ　香川さんにはよく飲みに連れて行ってもらいます。飲んでいて楽しいし、勉強になります。あの世代のファンの人たちを含めた「チーム」は団結力が凄いですね。

――「ロックの聖地」群馬を過去形にしたくないですね。

アマダ　そうですね。３Bが世に出て、G-FREAK FACTORYやLACCO TOWERが続いた。先輩たちが築いてきた土台を平成世代が確実に繋いでいかないと。バンドの魅力、ゼロイチからメンバーで作っていく楽しさを若い世代に伝えていきたい。

カマタ　バンド好きな若い子が増え、一緒に盛り上げられていったらうれしいですね。今回のFOMARE大陸に出演するアーティストで群馬出身はG-FREAK FACTORYだけです。同世代や下の世代にも実力を付けてもらい、共演したいですね。

オグラ　高校生でも頑張っているロック好きは大勢いる。ぜひ、続けて、この世界に入ってほしい。FOMARE大陸でお待ちしています。