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聞きたい

大食いユーチューバーゆりもり
me bu kuが直撃インタビュー

2024.07.28

大食いユーチューバーゆりもり
me bu kuが直撃インタビュー

 美しき大食いユーチューバーとして人気の「ゆりもり」さん。テレビに初出演したとき、前橋市内のイタリア料理店でスタッフとして勤務していて、前橋新聞me bu kuは家族で応援していました。10年越しの夢がかない、今回、巻頭インタビューに出演していただきました。改めて、ずっと聞きたかったこと聞いちゃいました。

子供のころから大食い

――大食いYouTube「ゆりもりチャンネル」をよく観ています。6㌔のカレーライスとか、すごい量をきれいに美味しそうに食べますね。

「貴方の代わりに食べてあげる」をキャッチフレーズにしています。大食いの人はもちろん、ダイエット中だったり、少食だったりして、食事をたくさん摂れない人にも観てもらいたくて。きれいに食べるだけでなく、その料理を食べたくなるように意識しています。

 この世で一番幸せなことは食べることだと確信しています。健康でなければ食べられません。食べることは大事にしていきたい。YouTubeを通して、幸せのお裾分けを届けていきたいと願っています。

▲最後まで美味しそうに食べるゆりもりさん

――いつもYouTubeのようにたくさん食べるのですか?

 はは、普段は普通の人と変わりません。ちょっと多いくらいかな(笑)。3食とも動画のように食べていたら大変なことになっちゃいますよ。

――それはそうですね。ところで、ゆりもりさんはいつから大食いになったのでしょう。

 子供のころからです。母や母方の親戚はみんな大食漢で。いまなら「食ハラ」といわれるくらい「食べろ」と言われて育ちました。夕飯はテーブルいっぱいにおかずが並んで、何がメーンなのか分からないくらい。残すと怒られました(笑)。

――給食もよく食べましたか?

 はい。給食が大好きで給食を食べるために毎日、学校に行っていたようです(笑)。小学生のときはハヤシが人気なくて残ってしまうので全部いただきました。人気のカレーは男の子に食べられてしまい、悔しい思いをしました(笑)。

 でも、中学生になると恥ずかしくて。女子なので。お替りしたいけどできない。それで、担任の先生に相談したら、「フードロスをなくそう。残さず食べよう」とみんなに声を掛けてくれました。それからは、「サラダは全部、私のもの」と言って独り占めしました(笑)。

 高校も給食のある学校に行き、強豪のラグビー部の男の子たちに負けないくらい食べていました。バイトも賄いを好きなだけ食べていいラーメン屋さんで働きました。

▲「うどんにネギをめちゃくちゃ入れる」のが流儀

大食い王決定戦で3位に

――服飾の専門学校に通い、アパレルショップで働いていたそうですが、フードファイターになったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

 前橋市内の飲食店でバイトしていたとき、マスターがパーティー皿に賄いを出してくれ、みんなが私の食べっぷりを喜んでくれたんです。大食いを隠していたこともあったのですが、隠さなくていいと思うようになって、じゃあテレビに出てみようかと。

――テレビ東京の「元祖大食い王決定戦」ですね。観ていました。

 2014年にデビューしました。食べ方とか、全然知らないし、自分のペースも分からない。トレーニングもしないまま東京予選で優勝して本戦に出場し、いきなり5位になりました。

 「大食い王」には3回出場して、最高は3位でした。私、こう見えて、噛む力が結構強いんですよ。

――天性の才能が開花しました。「ゆりもり」は番組で命名されたニックネームですね

 はい、MCをされていた中村ゆうじさんに付けていただきました。当時、ヘアメイクの仕事をしていて、ヘアはショートでもりもりさせていました。「髪の毛、もりもりちゃん」から始まって、名前(友梨=ゆり)と掛け合わせて、じゃあ「ゆりもり」ねと。

 中村さんは「ギャル曽根」や「ジャイアント白田」「アンジェラ佐藤」の名付け親です。私ももう少しかっこいい名前にしてほしかったな。でも、うれしいです。いまもこの名前で仕事させていただいていますから。

▲「わぬき」の2個食いのポーズだけ

大食いの聖地・前橋に出没

――フードファイター同士で仲はいいのですか。

 三宅さん(三宅智子)、ロシアン(ロシアン佐藤)、ナベちゃん(渡辺康仁)、武士(山本卓弥)、MAX(MAX鈴木)…。みんな仲のいい友達です。いまは全員、YouTubeをしていて、前橋や群馬にも来てくれますし、私も呼ばれて行きます。

――前橋は「デカ盛りの聖地」と呼ばれていますね。

 大好きな店がいっぱいあり、私のYouTubeでもよくお世話になっています。

 一番行くのは「栄久庵」。冷やし中華やうどんが大きな寿司桶に入ってきます。店主の愛情盛りがすごくて、4㌔の爆盛り冷やし中華なんて、絶対に4㌔以上ありますよ。えっ、はい、もちろん完食しました。

 「さぶちゃんの焼きまんじゅう」は子供のころから通っています。焼きまんじゅう10本のチャレンジメニューがあります。焼きそばも美味しいですよ。

 イタリアンの「パンプキン」も高校時代から。3斤の食パンにトマトパスタが詰め込まれ、チーズがとろけるすごいメニューがあります。

 中華では「加奈蘭」でしょう。普通のセットが大食い用で安くて美味しいですよ。

▲栄久庵の店主、狩野智大社長(左)はフードファイターのよき理解者

▲さぶちゃんで焼きまんじゅうの早食いに挑戦したゆりもりさん

▲土鍋で出てくるパンプキンのパスタ。これで普通盛り

――好きな食べ物は?

 粉物ですね。うどん、パスタにパン、たこ焼き、お好み焼き…。群馬には美味しい店がいっぱいあります。YouTubeでもよく取り上げます。

――おしゃれなゆりもりさんですから、飲食店もおしゃれな感じがお好みですか?

 新しい店もいいですけど、老舗が大好きなんです。おじいさんとおばあさんでやっているような店が。「さぶちゃん」なんかそうですね。

 味はもちろん、人情味があって、それが隠し味になっている。そんな店を大切にしていきたいと思っています。「行きたいお店リスト」を作って、よく食べに行っています。me bu kuさんはそういうのを詳しいようで、教えてください。

――はい、いいお店を紹介しますね。最後になりますが、YouTubeのほか、新たに挑戦したいことはありますか?

 いま息子が3歳なので、もう少し一緒にいたいですね。甘えてくれるうちは家族の時間を大事にしたい。

 子育てが一段落したら、自分の飲食店を出そうと考えています。飲食店でバイトしていたときからの夢です。飲食に関わる人が気軽に集まれるような店にしたい。ずっと、食べることに関わって、それによって多くの人が幸せを感じてくれたらうれしいです。

ゆりもり

ゆりもり(石関友梨)1985年4月生まれ。前橋市内の専門学校卒業後、市内のアパレルショップや飲食店に勤務する。2014年、テレビ東京の「元祖!大食い王決定戦」でフードファイターとしてデビュー、ビジュアル系のニューヒロインとして活躍した。現在は群馬県内を主な拠点に大食い動画「ゆりもりチャンネル」(@user-vl1jn6vm7s)をYouTubeで配信している。