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萩原朔太郎、葉子に捧ぐ
朔美さん、玲子さん、すみれさん朗読

2024.07.07

萩原朔太郎、葉子に捧ぐ
朔美さん、玲子さん、すみれさん朗読

作家、萩原葉子さんが書いた『父・萩原朔太郎』を萩原朔美さんと妻の玲子さん、娘のすみれさんが朗読する「文学を声にのせて」が7月6日、前橋文学館で開かれた。朔太郎を愛する80人が初めての孫一家の朗読に聴き入った。

母子の再会、対話を「声にのせて」

『父・萩原朔太郎』は1959年に萩原葉子さんが上梓した文壇デビュー作。口語自由詩を確立した偉大な詩人のありのままの日常生活を綴っている。

朗読会では葉子さんが別れた実母に25年ぶりに北海道で会った場面を書いた『再会』を3人で朗読した。母親を玲子さん、葉子さんをすみれさんが担当、感動的な母子の再会を心に訴えかけるように言葉にした。

▲初の親子共演。白のジャケットとワンピースで

▲親子共演に感激する朔美さん

▲葉子さんの母親や葉子さん役を務めた玲子さん

▲前橋デビューを果たしたすみれさん

朗読会は葉子さんの命日(7月1日)に合わせて、前橋文学館友の会が2022年から開いている。昨年までは朔美さんと玲子さんの2人で朗読していたが、今回はすみれさんが加わった。

▲朗読の世界に浸る来場者

朔美さんは出演後、「初めての親子共演。そんなことが出来るような時がやってくるとは!」とフェイスブックに投稿した。

文学座附属演劇研究所で学ぶすみれさんは「素敵なピアノを合わせていただき、新鮮にその場で話が立ち上がっていく感覚がとても楽しかったです。良い表現者になりたいと改めて感じた1日でした」とXに綴っている。

(画像提供・前橋文学館)