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食べたい

サニーパンケーキ前橋　
ふわふわ生地にWベリーの余韻

2025.12.07

メレンゲの音が食欲を刺激

　ロイヤルチェスター前橋の重厚な扉を入った瞬間、甘い香りが鼻をくすぐりました。

　40年続く結婚式場の１階ロビーに、11月21日、「サニーパンケーキ前橋」がオープン。高崎の人気カフェ「サニーキッチン」の姉妹店で、沖縄・今帰仁村に続く３店舗目です。

▲ロゴ入りカップもかわいい

　パンケーキメニューは９種類。その中から、前橋でしか食べられない「Wベリーソースのレアチーズパンケーキ」を選びました。

　２枚と３枚のセットから選べますが、二人で訪れたので３枚をシェアすることに。

　注文を伝えるとすぐに、奥の厨房から「シャッ、シャッ」とメレンゲを立てる乾いた音が響きます。作り置きは一切しないという店。気になって覗かせてもらうと、ボウルにマスカルポーネ入りの生地を入れ、立てたてのメレンゲをスタッフが驚くスピードで混ぜ込んでいました。

▲ふわふわの生地が…。まさに職人技

　「この速さが食感を決める。命なんですよ」と教えてくれたのは店舗リーダーの坂本慧さん。さらにリコッタチーズを加え、空気を含ませた生地を丁寧に仕上げていきます。

　群馬県産小麦「白金鶴」のしっとり感、農場直送のブランド卵「三喜卵太郎」の濃い黄身。店内で仕込むシャンティ（生クリーム）や自家製ソースと合わせ、素材の力を最大限に引き出すといいます。

▲店舗リーダーの坂本さん。壁には沖縄の写真

　焼き上がりを待つこと約30分。ついにパンケーキが到着しました。３枚のパンケーキが小山のように重なり、上にはシャンティとクルミ入り発酵バター。ブルーベリーと苺の自家製Wベリーソースがとろりと広がり、視覚だけで幸せになる一皿です。

▲ベリーのソースもたっぷり

　ナイフを入れると、ふわりと沈む柔らかさ。黄色い断面が空気を含み、軽さとしっとり感の両方を備えているのが分かります。

　ひと口食べると、ふわふわなのにコクがある。マスカルポーネとリコッタの濃いチーズの香りが広がり、甘すぎず、味に奥行きがあります。Wベリーの甘酸っぱさが後味を爽やかに整えてくれ、最後まで飽きません。

▲この断面。美味しさが伝わりますか

　二人で３枚を分けても十分満足。前橋限定の特別メニューらしい“ご褒美感”に包まれました。

▲ガトーショコラもおいしそう