gourmet
食べたい
脂身はクリスビーに
ドイツの山小屋のような緑にあふれた店。鉄板を囲むコの字型のカウンターの向こう側で店主の酒井勇一さんが野菜を焼き始めます。
「お肉の焼き加減はどうされます」「ミディアムレアで」。すると、「脂身はカリカリにしましょうか」と薦めてきます。注文したのはサーロイン。赤身に細やかなサシが入っていますが、脂身の部分もあり、肉とは別にクリスビーに仕上げてくれました。
▲鮮やかな手さばきでサーロインを焼く酒井さん
▲手前の脂身はクリスビーに焼きます
▲手際よくカット。大きさは客に合わせて
ブランデーでフランベして香りを付けてから、バターを溶かした「最高に美味しいソース」を肉の上に掛けて出来上がり。「さあ、そうぞ」。タマネギの座布団の上にステーキをそっと置いてくれました。
細めに綺麗に切った断面は中がほんのりピンク。箸でいただけます。まずはそのまま一口。口の中でとろけるように柔らか。赤身の旨み、サシの甘みが素晴らしく調和しています。
▲中はレア状態。1番好きなミディアムレア
ソースは2種類。ともに醤油ベースで片方はだいこんおろし、もう一つはマスタード入りです。「マスタードは溶かしてお使いください。お肉とタマネギを一緒に食べると美味しいですよ」と奥さま、えり香さん。薦められるままに試してみると、これがもう最高。タマネギ、最優秀助演賞です。
カリカリの脂身はそのままでも、肉と一緒でもおいしくいただけます。面白い趣向ですね。
創業40年、夫婦二人三脚で
白い丸皿には旬の野菜が勢ぞろい。目にも鮮やかです。スープにも使ったカボチャやジャガイモ、ルッコラといった野菜の多くは自家栽培とか。10種類の野菜が入ったサラダも新鮮そのものでした。
▲自家製野菜をふんだんに使ったサラダとスープ
開店して40年。酒井さんは独学で料理を学び、進化させてきました。ステーキは食べる人に合わせて、カットの仕方を変える気配りをしています。
気軽に鉄板焼きのステーキを楽しめる隠れ家のような店。ランチはお特なセットがああります。
店舗情報
どいつ亭
| 住所 | 前橋市鳥羽町802 |
|---|---|
| 営業時間 | 11時30分~21時(夜は予約中心) |
| 定休日 | 火曜(他に不定休あり) |




