gourmet

食べたい

カフェ　ジッカ　
こぶし大おにぎりの昼ごはん

2025.07.13

４種のおにぎりからチョイス

　東京から移住した檀原さやかさんが営む、自然に囲まれた一軒家のカフェ。

　看板の「昼セット」は、おにぎり、味噌汁、副菜6品、食後のルイボスティー付き。おにぎりは具材は鮭、生たらこ、自家製梅干し、昆布の4種から選びます。私は鮭、連れはたらこをチョイス。

　米をふっくらと炊き、空気を含ませて大きく握ります。重さは220㌘と、コンビニおにぎりの2倍強。なんて美味しいおにぎりなんでしょう。

▲にぎりこぶしと同じ大きさ

　味噌汁は、わかめ、玉ねぎ、じゃがいも、エノキがたっぷり入り、味噌も手作り。大ぶりなお椀で供される一杯は、体の芯から温まります。

　副菜は、キャロットラペ、紫芋の煮物、自家製キューちゃん漬け、ズッキーニととうもろこしの蒸し物、おかひじきのおひたしなど。彩り豊かで、旬の野菜本来の力強さが伝わってきます。

▲副菜６品

▲具沢山の味噌汁

　檀原さんが前橋に来たのは理由があります。中之条町に住んでいた亡きおばあ様のたくあんが忘れられず、「もう一度あの味を」と2019年、富士見町の「時沢大根づくりワークショップ」に参加したのが転機に。

　2020年から赤城山麓で畑を借りて農業を始め、同年9月に「カフェジッカ」をオープンしました。店名には「実家に帰ってきたような気持ちになってほしい」という思いが込められています。

　自慢のたくあんは12月末から食卓にのぼるそう。

▲店主の壇原さん

　食後にはルイボスティーが添えられます。香ばしくやさしい味わいが、食事の余韻を心地よく包み込んでくれます。

　赤城の風と土に寄り添う、やさしいお昼ごはんがここにありました。

▲窓に囲まれた店内