おむすびのマム
日本一なつかしい塩むすび

　サーキットの中にあります。店に入るにはレースカーが飛び交う道路を横断しなければなりません。でも、ご安心を。レースカーは豆自動車。そう、前橋市中央児童遊園「るなぱあく」にあるカフェです。

　遊びに疲れたら、ここでひと休みしましょう。おむすびに唐揚げ、うどん、ドリンクがあります。テーブル席のほか、芝生席もあってのんびり寝転んでいるお父さんもいます。

　11月１日から豚汁が始まりました。これにおむすびを２個付けます。豚キムチや焼きむすびといった変わり種も含めて７種類。ここは基本の「塩むすび」と大人気の「とりそぼろ」にしましょう。

　まずは塩から。“豪華”に海苔が巻かれていますが、当然、具はなし。でも、これがしみじみ旨い。ご飯が口の中でほろりと崩れます。力を込めて握ったおにぎりではなく、「おいしくなれ」と心を込めて結んだおむすび。同じようでも全然違います。

　豚汁は子供向けに小さく切ったサトイモがごろごろ。豚肉、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、糸コンニャクと豊富な具材によく味が染みています。塩むすびと豚汁、日本一なつかしい組み合わせですね。

　そぼろは「おかみ」こと松倉絵里さんが苦心して作り上げた自信作。甘じょっぱい味付けはこれまた懐かしい。ご飯によく合います。

　「従業員のみなさんに何度も試食してもらい、工夫を重ねました。思い入れのあるおむすびです。ぜひ、召し上がってください」とおかみが笑顔で話します。