gourmet
食べたい
まぐ茶と2枚看板の丼
体がスタミナを欲しています。肉を食べたい。別に何かの大会の前ではないですけど、こういうときはアレですね。「かつ丼ください」
「ドン、ドン」。厨房から肉を叩く音が聞こえます。2代目のご主人、観堂和義さんが注文を受けてから肉を切り出していきます。丁寧な仕事ぶりは前橋市内にあった名料亭で板前をしていた先代譲りでしょうか。
しばし待つと、蓋付きでやってきました。この蓋が大事。厨房からテーブルに届く間にも丼の中で調理されますから。そして、蓋を開けるときのドキドキ感。うな丼と双璧と言っていいでしょう。さあ、開けます。
正しいかつ丼です。かつの大きさ。卵のとじ加減。派手さはありません。極めてシンプル。でも、これが大事なんですよ、かつ丼は。
端からいただきます。かつの厚さがちょうどいい。こり以上、厚いと野暮だし薄いと貧相。タレが染みた衣に卵が絡んで、一口食べたときに幸せ=口福を感じられる。しみじみ、いいですね。
具だくさんの豚汁付けて
いつもは豆腐の味噌汁を頼みますが、肉を欲したこの日は豚汁にしました。豚肉だけでなく、野菜やキノコがたっぷり。栄養バランスも十分でしょう。
かつを口にし、ご飯を食べ、豚汁を一口飲んだらまたかつへ。時折、お新香で口をさっぱりさせます。ずっと、続いてほしい至高のループですね。
口福に浸っていると、観堂さんがバイクで出掛けました。出前です。かつ丼かな、まぐ茶かな。出前を頼んだのはどんな人だろう。久しぶりに集まった家族でお昼にするのかも。いろいろと妄想しました。
前橋市役所近くにある小さな食堂。創業して65年を迎えました。ますます地域に愛されています。
店舗情報
観堂食堂
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- 027-221-7904
住所 | 前橋市大手町2-16-30 |
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営業時間 | 11時~14時、17時~19時 |
定休日 | 日曜、祝日、土曜の夜 |