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【まえばし 服と人▶4】
トラッドのプロが着こなし提案
「エンゼル」小暮修也さん

2026.07.03

【まえばし 服と人▶4】
トラッドのプロが着こなし提案
「エンゼル」小暮修也さん

 前橋市中心街で70年近くにわたり、男性のトラッドファッションを提供している老舗。店長の木暮修也さんは伝統的なトラディショナル・スタイルを基本にしながら、自由でお洒落なイタリアンカジュアルや機能性ファッションの要素も採り入れた紳士服を仕入れ、丁寧に販売する。オフィスカジュアルが普及する中、「前橋の男性にもっとおしゃれになってほしい」と「大人のオフィスカジュアル トラッド・レスキュー」と名付けたサービスを7月4日から始める。

VANでブーム 伝説の店

 エンゼルは1959年、前橋市の銀座通りで創業した。当初は婦人服や子供服も扱う総合衣料品店だったが、1960年代半ばにブームとなったアイビールックのブランド「VAN」にいち早く着目した創業者の木暮茂さん(故人)が紳士服専門店に切り替え、トラッドファッションを全面に押し出した。

 1970年代、80年代は前橋市内だけでなく市外からもファッションに敏感な若者が集まった伝説の店。移転した現在も当時の顧客やその息子世代にわたって愛されている。

▲センスの良い服が並ぶ店内

▲イタリアの人気ブランドコーナー

3点セット提案、3000円引き

 2代目は大学卒業後、ニューヨーク発祥の「ポールスチュアート」で働き、家業を継いだ。「ウンチクを語らせると止まらない洋服のお洒落のコダワリバカ」を自称、顧客に寄り添った接客にあたっている。

 そんな木暮さんは急速に進むオフィスカジュアル化に寂しさを募らせている。店舗のある本町はオフィス街。昼時にはスーツでなくカジュアルな装いの男性を見かけるが、「カジュアルのさじ加減が分からずに、ただの私服になっている」と評価は厳しい。

▲気に入ったジャケットだったがサイズが合わず

 「トラッド・レスキュー」は「何を切ればいいのか分からない」と悩む“服装迷子”を救出しようと企画した。ジャケット、パンツ、シャツの3点をセットで販売、合計金額から3000円値引きし総額3万円(消費税込み)から販売する。

 コーディネートにあたっては顧客の体形や雰囲気とオフィスの環境を考慮し、プロの審美眼からアドバイスする。トラディショナルの伝統を守りつつ、休日にも応用できるようにするとともに、夏用には清涼感を味わえる素材を選定する。

▲パンツは伸縮性のあるタイプが人気

▲ハイネックのニットシャツもお薦め

 「上質な装いでモチベーションを高めてほしい。ビジネスパーソンの着こなしと心の豊かさを支えていくことが私らりの夢です」。トラッドのプロは優しいまなざしでそう語る。

記者のセットアップをコーデ

 ジーンズに白Tシャツ、スニーカーが定番の決しておしゃれとはいえない記者。取材に乗じて、木暮さんにコーディネートしてもらった。

 スーツ以外にオフィシャルな席で使える夏用の装いがないので、ジャケットとパンツが組になったセットアップにし、好きなブルー系から選んでもらった。

 ジャケットは大胆にもダブル。冷感接触素材を使い細かい穴が空いた網目状のメッシュストレッチで、通気性に優れている。

 パンツはセンターシーム(折り目)付きで、ドレッシーさを醸し出す。ベルトのほか、紐のドローコードも使え、オフィシャルでもカジュアルでも楽しめる。

 シャツはボタンのないスキッパー襟。生地は速乾性があり、洗ってすぐに乾く優れものだ。

 価格はジャケット2万4200円、パンツ1万4300円、シャツ9900円。3000円引いてもらい合計4万5400円。着ていく日が待ち遠しくなった。 

店舗情報

ENZEL(エンゼル)

お問合せはこちら
027-224-5750
住所 前橋市本町2-14-15
営業時間 10時30分~19時
定休日 水曜