interview

聞きたい

【聞きたい 山﨑寛代さん<後編>】 
赤城南麓で育てる香りの庭

2026.05.24

【聞きたい 山﨑寛代さん<後編>】 
赤城南麓で育てる香りの庭

 芸能リポーターの仕事に区切りが見えたあと、山﨑さんが選んだのは赤城南麓への移住だった。ここで始めようとしているのはハーブやバラが香る庭づくりと、人が集まる場づくりだ。クロモジやマートルを植え、アロマやハーブのセミナーなども開いていきたいという。なぜ前橋にひかれたのか。どんな場をつくろうとしているのかを聞いた。
(取材/阿部奈穂子)

希望しか見えなかった

――土地探しを始めたのは、いつからですか。
 2024年の秋、レギュラーだった福岡放送「めんたいワイド」の芸能コーナーが終了するという話を聞いて、すぐに動き出しました。毎週、車で群馬に通って物件探しです。この場所はまだ売り出す前に見せてもらって一目ぼれでした。高台で景色がいいし、広さも260坪もあって…。希望しか見えなかったです。

――前橋を選んだのは、なぜだったのでしょう。
 実家が渋川にあるので、やはり群馬は第一候補でした。赤城山からパワーを感じましたし、特に前橋には「ここを何とか良くしよう」とする人たちの活力があるんですよね。だから住むなら前橋の赤城南麓と決めました。

――2025年11月に移住されました。東京を離れることに迷いはありませんでしたか。
 まったくなかったですね。空が近くて、広くて、夜景と星空を見ながら眠れる幸せは最高です。こっちに来てから東京のホテルに泊まったら、狭くて悪夢を見たくらい(笑)。

香りの庭をつくる

――いまは庭づくりを頑張っているそうですね。
 香りのするガーデンにしたいんです。玄関のあたりにはクロモジを入れて、脇にはマートル、スモークツリー、ジューンベリーを植えました。ハーブはラベンダー、ローズマリー、花はつるバラ、アナベル、クリスマスローズ。

 半分はハーブ園みたいにして、半分はローズガーデンみたいにしたいと思っています。

――その庭を使って、どんなことをやりたいのでしょう。
 蒸留器を使ってクロモジの枝から香りを取り出したり、ハーブで化粧水を作ったり、そういうことをやってみたいんです。人が集まるようなサロン作りもしたいですね。ハーブとアロマのワークショップを開いたり、香りのある植物に触れてもらったり。子どもたちにも来てほしいですね。

――そのために、園芸の仕事も始めたのですね。
 そうです。都内のローズガーデンでアルバイトをしています。水やり、剪定、植え替え。やっぱり自分で育てたことがないとできないので、現場で覚えています。

ーー理想の暮らしに近づいている?
 はい、着実に。気持ちが豊かになりました。体調もいままでで一番いいです。東京では考えられなかった生活がここにはあります。土いじりも楽しいし、ここでの暮らしをこれからもっと育てていきたいです。

やまざき・ひろよ

1964年、渋川市生まれ。立教女学院短期大学卒。FM群馬に4年半勤務した後、上京してタレント事務所に所属。TBS、テレビ朝日系の情報番組などでリポーターとして活動し、芸能取材を中心に35年にわたり第一線を歩いた。近年はリポーターとして活動しながら、ハーブやアロマを学び、赤城南麓に拠点を移して香りの庭づくりに取り組んでいる。