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学びたい
前橋の観光 みんなで育てよう
気仙沼の事例参考に意見交換
2026.03.25
前橋市の観光まちづくりの将来像を考える講演会とトークセッションが3月25日、前橋商工会議所会館で開かれた。「みんなで育てる前橋の未来―気仙沼に学ぶ、官民一体の観光まちづくり―」をテーマに、東日本大震災からの復興と観光振興に取り組んでいる宮城県の気仙沼商工会議所会頭、菅原昭彦さんを囲んで、観光戦略や地域資源を生かしたまちづくりについて意見交換した。
地域全体の幸福が目的
気仙沼市は前橋市・赤城南麓地域とともに国際組織「チッタスロー(スローシティ)協会」に加入しているほか、2017年4月にDMO(観光地域づくり法人)を設立。「海と生きる」をキャッチフレーズに、水産業と観光を組み合わせたまちづくりを進めている。
トークセッションは菅原氏と前橋商工会議所飲食観光部会長の腰高博氏、前橋市文化スポーツ観光部長の片貝早苗氏が登壇、民間、行政の立場から意見を述べ合った。
▲「失敗も多い」と打ち明ける菅原氏
菅原氏はDMOの役割を「地域の司令塔」と位置付け、データに基づいた戦略立案とPDCAサイクルの重要性を指摘するとともに、「DMOになることを目的化してはいけない」と警告。「事業者が儲けるためにある。住民がまちが豊かなるために稼ぐ力を付ける」と地域全体の利益を追求する組織であると訴えた。
赤城山振興で1点突破
腰高氏は企業経営の観点から観光振興の進め方に言及、「1点突破ですね。総花的にいろいろコンテンツを並べても、県外の人には刺さらない。前橋と言えば赤城山というしっかりした認知を作り上げ、シャワー効果が出るような流れを作るべき」と赤城山への集中投資を提案した。
▲焼きまんじゅうも観光資源になると指摘する腰高氏
歴史が紡いできた魅力
片貝氏は2025年度中に10年後を見据えた観光ビジョンを策定する方針を示した。ご当地アニメ「前橋ウィッチーズ」にふれ、「監督は『前橋という土地がウィッチーズを選んだ』と話してくれた。赤城の雄大な自然、まちなかに息づく文化。歴史の中で紡いできた魅力がある」と語りかけた。
▲前橋ウィッチーズの経済効果を説明する片貝氏
セッションに先立って開かれた講演会では、菅原氏が気仙沼市の事例を報告、大震災前までは観光と無縁だった魚市場などの水産業がオンリーワンコンテンツになっていることを紹介した。
イベントはDMO候補法人に登録されている前橋観光コンベンション協会が主催。前橋市と前橋商工会議所が共催した。


