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piche(ピケ) 
本気の味を10席で味わう

2026.01.10

修業12年の技 詰まる

 前橋・荒牧町に昨年12月、新しいイタリアンレストラン「piche(ピケ)」がオープンしました。客席は10席のみ。オーナーシェフの松原裕介さんが、ワンオペで切り盛りする小さな店です。

 味は実に本格的。松原さんは神楽坂の名店「カルミネ」や日比谷の「サローネ トウキョウ」などで、12年間修業を積んできました。その経験が、料理の一皿一皿にきちんと表れています。

▲オーナーシェフの松原さん

 ランチで選んだのは「上州牛とニンニク パン粉のラザニア」。プラス550円でセットにしました。

 「うちはパスタの量が多いので、セットなら麺少なめを選ぶといいですよ」と声をかけてくれます。少なめはマイナス300円。この一言に、店の誠実さがにじみます。

▲その場でチーズをおろしてくれます

 まず驚いたのがセットサラダです。色とりどりの野菜に自家製ドレッシングを合わせ、仕上げにパルミジャーノチーズをその場でスライス。見た目も香りも真剣勝負です。自家製フォカッチャは玉ネギとローズマリー入り。食事の始まりにふさわしい一品でした。

▲プラス550円でサラダ、フォカッチャ、ドリンクがセット

ラザニアもリングイネも期待を超える

 ラザニアは「少なめ」で頼んだにもかかわらず、一般的な店の一人前ほどのボリュームがあります。幅広のラザニア生地に、上州牛は挽肉と角切りのダブル使い。ニンニクの香ばしさが立ち、重さを感じさせません。自然とフォークが進みます。

▲店の看板、上州牛とニンニク パン粉のラザニア

 連れが注文した「魚介とンドゥイヤのリングイネ」も印象的でした。ンドゥイヤは南イタリアで作られる、香辛料の効いた豚肉のソーセージです。魚介の旨みと合わさり、ペスカトーレよりもコクのある味わいに仕上がっています。「途中でンドゥイヤのペーストを足して味変してみてください」と勧められ、味の奥行きがさらに広がりました。

▲奥にあるのがンドゥイヤのペースト

 松原シェフは前橋に戻ってから、駒形町でイタリア料理店を3年、その後キッチンカーに切り替えて3年営業してきました。「せっかく修業してきたのだから、本格的なイタリア料理の店をやりたかった」。その思いから生まれたのがpicheです。

▲ディナーのコースは2カ月ごとに変更

 ディナーは完全予約制で、1人5500円から。珍しいパスタやイタリアの郷土料理をコースで提供するそうです。10席という小さな空間だからこそ、シェフとの会話も自然と生まれます。料理の背景を聞きながら味わう時間も含めてこの店の魅力。今後が楽しみな一軒です。

店舗情報

piche(ピケ)

お問合せはこちら
070-8552-6059
住所 前橋市荒牧町1-44-24 popolato荒牧 A号室
営業時間 1時~15時(L.O.14時30分)、17時30分~22時(L.O.21時)
定休日 水曜