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映画製作の原点に迫る 飯塚花笑監督と3大学連携企画

2025.12.08

映画製作の原点に迫る 飯塚花笑監督と3大学連携企画

 映画制作が首都圏に集中するなか、あえて地元・前橋市に拠点を置く映画監督、飯塚花笑さんが12月中、市内3大学(群馬大、県民健康科学大、前橋工科大)とともに、学生や一般参加者に向けた特別企画「映画はどこから生まれるのか~前橋~発信する映画づくり~」を開く。「未来の観客へ」をテーマに、シンポジウム、演技ワークショップ、ロケ地巡りなど、多角的なアプローチで映画制作の原点に迫る。飯塚監督が自らの創作背景を語り、参加者と交流する貴重な機会となる。

『ブルーボーイ事件』異例のヒット

 飯塚監督は自身のアイデンティティを軸にした作品が国際的に高く評価されている注目の映画作家。11月14日に公開された最新作『ブルーボーイ事件』は、撮影地の8割を前橋に置いた意欲作だ。

 Filmarks初日満足度ランキングでは1位(★4.07)を獲得し、「語りの力に心を動かされた」「幸福追求の権利が胸に響く」などの声が寄せられている。監督の創作哲学に触れられる今回の企画に期待が高まる。

 世界に評価されつつある地元監督・飯塚花笑さんと直接ふれあいながら、映画づくりがどこから始まるのかを学べるまたとない機会となる。

群馬大「映画・地域・ジェンダー」

 初日の12月12日は群馬大で「社会情報学シンポジウム」を開く。飯塚監督が地域で映画を撮ることの意味、多様性のとらえ方について語る。

 群馬大の平田知久准教授に加え、普段から映画・演劇の教育に携わる中村ひろみさん(演劇プロデューサー)が対話役として参加し議論を深める。

県民健康科学大「身体を使って学ぶ演技」

 2日目の12月17日は県民健康科学大の「舞台芸術」授業内で、飯塚監督による演技ワークショップとミニ講演を行う。

 演技経験は不要で、学生とともに身体を動かしながら「表現の出発点」を体感できる。担当教員の中村ひろみさんもサポートする。

 

▲県民健康科学大学「舞台芸術」授業風景

前橋工科大「ロケ地巡り」

 3回目の12月23日は前橋工科大で「建築史特論」特別プログラムとして実施する。前半は市内の芝居小屋や映画館の歴史を手がかりに、飯塚監督が自身の映画づくりを語る。

 背景説明として中村ひろみさんが、地域の劇場史について簡潔に紹介する。後半は臼井敬太郎准教授の案内で街へ出て、『ブルーボーイ事件』のロケ地や劇場跡地を巡る。

▲昨年度の街歩きの様子

「映画はどこから生まれるのか~前橋~発信する映画づくり~」

①群馬大社会情報学部シンポジウム

・期日 12月12日(金)18時~20時15分 
・会場 群馬大荒牧キャンパス 10号館 122号室

・定員 100人

②県民健康科学大学演技ワークショップ&ミニ講演会

・期日 12月17日(水)10時40分~12時10(9時から10時30分の第1限「舞台芸術」の公開発表会へ向けた練習見学も可)
  
・会場 県民健康科学大 2階 第5・6演習室

・定員 30人

③前橋工科大特別講義&まち歩き

・期日 12月23日10時30分~12時

・集合 前橋中心市街地 comm 3階

・定員 10人

問い合わせ・予約
bonmedia1018@gmail.com
090-4249-9127(中村・演劇プロデュース とろんぷ・るいゆ)